大阪桐蔭と対戦した興南の149キロ左腕・田崎颯士投手だったが、大阪桐蔭に序盤に攻略され、7回途中5失点で降板した。今後は大学に進学する予定で、さらなる成長をめざしていく。
島袋、宮城2世
興南高校は2010年にエース左腕の島袋洋奨投手を擁して甲子園春夏連覇を果たした。また2018年には宮城大弥投手(2019年オリックスドラフト1位)を擁して夏の甲子園初戦突破をしている。
そして今年も注目の左腕投手が甲子園で勝利をかけて投げた。田崎颯士投手は最速149キロのストレートを軸に沖縄大会で好投を見せ、プロのスカウトも注目していた。
初戦の相手は大阪桐蔭、優勝候補の一角に「対戦したい」と希望をしていたが、いざ対戦してみるとその迫力を感じた。2回までは3人で抑えたものの、3回に安打と四球でピンチとなり、タイムリー3ベースヒットとタイムリーヒットで3失点、4回も3連打で2失点した。いずれも四球がポイントとなっており、「四球とかちょっとしたミスがすぐ失点につながる怖さを知りました。打球の速さも沖縄の大会と全然違いました」と舌を巻いた。
5回、6回は意地を見せて無失点に抑え、まだ試合を壊さなかったが、7回2アウトの場面で降板してレフトに退いた。「甲子園の暑さだったり、相手の応援団の圧でいつもより疲れるのが早かったと感じました」と話した。
田崎投手を支えたのは同校の島袋洋奨コーチだった。甲子園での心の持ち方などをアドバイスされていたが、「洋奨さんにはコーチとしていろんなことを教えてもらった。洋奨さんはやっぱりすごいと思いました」と話し、「興南のエースと言えば左投手という信念を持って興南に入って、最後の大会でエースとして投手陣を引っ張ってここまで来られたのは良かったと思います」と高校野球を締めた。
今後は大学に進学をする予定で「今日はチームに流れを持ってくることができなかった。低めの制球力を意識して練習していきたいと思いました」と大学では制球を磨き、将来のプロ入りに向けてさらなる成長を誓った。
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