侍ジャパンU18代表はこの日、近畿大との練習試合を行い、石塚裕惺選手は5番ショートで出場した。
「三拍子で評価」
石塚裕惺選手は評価の高い守備でミスをした。初回、2アウト2,3塁の場面でショートゴロを弾き、2点を与える大きなミスとなった。「初めての代表での試合ということで、楽しみな気持ちもあったんですけど、少し緊張はしていて、初めての守備機会、大事なところでエラーをして、下を向いていた」と話した。
しかし、結成してまもないチームからは「バットで取り返せ」と声がかけられると、1回裏に2アウトから宇野真仁朗選手、花田悠月選手の連打で1,2塁のチャンスに、石塚選手は近大1年の有方祥互投手の140キロのストレートをセンター前にはじき返して1点を返した。「大学生の投げる球は伸びてくる感じがありました。ハッパを掛けてもらったので、タイムリーを打てて良かったです」と話した。
3回も2アウトから鋭いセンター前ヒットでこの日は3打数2安打1打点、試合も徳丸快晴選手のサヨナラ打で3-2で勝利した。今大会に使用する木製バットは、これまでの83センチから「上のステージでやるために」とプロ仕様の84センチに変えて結果を残した。
この日は7球団のスカウトが視察し、阪神は畑山統括スカウトいか4人態勢で視察した。オリックスの岡崎スカウトは「きょうのバッティングのとおり、木でも相手のボールの勢いも使ってうまく打ち返せている。打撃だけでなく三拍子で評価している」と評価した。
U18アジア選手権に向けて石塚選手は、「自分の持ち味を発揮して、チームの勝利に貢献できるようにこれからもやっていきたい」と話した。大会では守備の1つのミスが致命傷になる事もある。エラーはこの日までにして、大会では持ち前の堅実な守備をし続けたい。
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