147キロの速球を投げる帯広農業の左腕・渋谷純希投手がプロ志望届を提出した。
北海道から
渋谷純希投手は2021年の夏の甲子園に、帯広農から出場した兄を追って入学をすると、入学時から期待されたものの、1年夏の練習試合で一塁手と守備時に交錯し、左足首を骨折した。また、昨年は春の左肘の違和感を感じると、8月には手術をするなど、高校2年間は公式戦での登板はなかった。
それでも、体力強化のための練習を続け、入学時に76kgだった体重が89kgまで増やすと、今夏の大会前には北照の148キロ左腕として注目されていた高橋幸佑投手と練習試合で投げ合い、20個の三振を奪い0-0と互角の投球を見せて関係者を驚かせた。
そして夏の北北海道大会でも、帯広緑陽戦で9回2アウトまでノーヒット、22奪三振の投球を見せてプロのスカウトも注目した。帯広大谷戦では186球を投げて敗れたものの、「まさか自分がここまで来るとは驚き。甲子園に行けなかった悔しさがある。」と話し、「プロでやり返したい」と話した。
夏の大会終了の翌日から先を見据えた練習をスタートすると、球速は夏までの最速143キロから147キロに伸び、先日行われた甲子園に出場できなかった高校生の大会でも好投を見せた。そしてこの日、大きな自信をもってプロ志望届を提出した。
指名されれば支配下でも育成でもという意思を持つ渋谷投手、ドラフト会議では地元北海道日本ハムなどを中心にドラフト下位での指名が予想されるが、今年の左腕投手は東海大相模の藤田琉生投手、北照の高橋投手の後に続く選手が少なく、4位前後で指名される可能性もありそうだ。
帯広農渋谷、悔しさ胸にプロへ ー スポニチ北海道版紙面
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