横浜高校で松坂大輔投手に続く怪物候補と注目の2年生・織田翔希投手が、センバツ大会2年生で最速タイとなる152キロを記録した。福岡ソフトバンクの本部長や阪神のスカウトが評価した。
「怪我なく過ごして欲しい」
1年生ですでに150キロを記録していた怪物・織田翔希投手が甲子園の初登場すると、高校2年生で最速だった安楽智大投手に並ぶ152キロを記録した。また得意のチェンジアップでカウントを奪い、空振りも奪った。
関西入りした後の14日、甲子園練習をした後に胃腸炎となって点滴を打つなど体調は万全ではなかった。それでも村田監督は「1イニングでも1球でも投げると、大きく伸びるのが甲子園。もっと大きい人間になってほしい」と話し、4回から5回までの登板を最初から想定して織田投手の先発を決めた。織田投手も頼れるエース・奥村頼人投手がいることで最初から飛ばした。
4回になり球速が急に出なくなると、4回2アウトから連打とバッテリーミスで1点を失い、5回も2アウト1,2塁からタイムリーヒットを浴びた。織田投手は最速を更新した事よりも「勝たせる投手が目標なので」と話し、5回5安打5奪三振2失点の投球内容を悔しがった。
この日は12球団のスカウトが視察をしているが、
福岡ソフトバンク・永井編成育成本部長:「2年生でこれだけ投げられれば十分」
阪神・吉野スカウト:「天性のしなやかさがあって、あれだけ投げられる投手はいない。約1年半、ケガなく過ごして欲しい」
と評価をした。
北九州出身の織田投手、中学時代は学校の部活で軟式でプレーしていたが、最速143キロを記録しており、中学野球で全国屈指の投手と注目されていた。多くの高校が進路の選択肢となる中で、横浜高校を見学した時に、「見学に行った時、グラウンドにゴミ一つ落ちていなくて。選手たちからのあいさつが素晴らしくて」と話し、横浜高校に進学することを決めた。
この日はやや制球にばらつきがあり、ストレートを当てられたり、変化球を拾われたりと、強豪・市和歌山の打線の実力を感じた所があったと思うが、万全の状態ならば現時点でも抑えきるくらいの力はあると思う。
それでも松坂大輔投手は万全の状態でなくても抑える力があった。スマートさのある185cmの長身右腕は、まだ75kgと体重もこれからつけられる。今大会はまだまだ登板もあるが、この甲子園の経験が、夏までに、そして来年の春までに織田投手にどんな変化をもたらすのか楽しみでならない。
来年のドラフト会議では、松坂大輔投手の3球団1位指名を塗り替える事を今から期待している。それだけの投手だと思う。








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