プロ注目の外野手、横浜高の阿部葉太選手に甲子園での一発が飛び出し、北海道日本ハムの栗山CBOが今秋のドラフト候補として評価した。
「ここから本当に楽しみな選手だね」
ついに一発が飛び出した。プロ注目の阿部葉太選手がこの日の沖縄尚学戦で3番を打つと、初回に先制の3ランホームランを放った。大谷翔平選手の打撃フォームを参考にノーステップで、やや外角に低く沈む変化球をすくい上げると、打球は低い弾道で右中間の深い所のスタンドの飛び込んだ。
打った瞬間にわかるホームランに、「手応えはありました。客席を横浜高校一色にしたかった」と話した阿部選手、「低反発は打ち上げると打球が失速するんで」と低反発バットでライナーを打つ練習をチーム全体で行っており、その結果のホームランだった。
これで高校通算は6本だが、量産の兆しが見える。もともとは50m6.0秒の足と高い打撃技術が評価されていたが、この冬に体が一回り大きくなり、東大との練習試合でもホームランを放つなど一発を打てる選手になってきた。低反発バットでもホームランが飛び出すようになり、夏までに2桁には到達し、高校通算20本くらいまで伸ばすのではないかと思う。
この試合を視察した北海道日本ハムの栗山CBOは「ホームランの出にくい新基準のバットであそこへ放り込めるのは凄い。対応力も素晴らしく、非凡なものを見せてくれた。ここから本当に楽しみな選手だね」と話す。チームでは横浜高の先輩の万波選手が主力選手となっており、万波選手と共に外野を守る可能性もある。
昨年のセンバツでは、豊川の外野手・モイセエフニキータ選手と、神村学園の外野手・正林輝大選手がスタンドへの一発を放っており、モイセエフ選手はドラフト2位で東京ヤクルトに指名されている。今年の高校生野手の中でトップクラスの選手は間違いのない阿部選手、秋のドラフト会議ではプロ志望をすれば上位指名の可能性が高いと見られる。





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