【U18代表候補合宿】高校球界の逸材が集結、小松大谷・田西称選手が快音

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9月に沖縄県那覇市と糸満市で開催される「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」に出場する侍ジャパンU-18代表の候補選手強化合宿が3日、始まった。全国から選ばれた精鋭たちが集結し、世界一を目指す戦いが幕を開けた.

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総勢38名が始動!小倉監督が主将に小堀、副将に中野を指名

コンディション不良や春季大会と重なったため4選手が辞退したものの、この日、38名の候補選手たちが奈良県内のグラウンドに集合。練習開始前、小倉全由監督は選手たちに対し「大きな声で返事や挨拶をしていこう」と呼びかけると共に、「声が一番大きかった」という小堀弘晴捕手(健大高崎)を主将に、中野大虎投手(大阪桐蔭)を副将に指名した。

この日はキャッチボールや投内連携、シートノックを行い、小堀選手を中心に終始声が響き渡り、チームの一体感を高めた。

小倉監督、打者の技術向上に手応え!投手陣にも高評価

その後のフリー打撃では、田西称内野手(小松大谷)が快音を連発し、持ち前の打撃センスをアピールした。

小倉監督は「木製バットの扱い方が去年の選手より上手くなっていると感じました」と、打者のスイング技術の向上に手応えを感じている様子を見せた。また、ブルペン入りした窪田洋祐投手(札幌日大)、中野投手、森陽樹投手(大阪桐蔭)、堀田昂佑投手(広陵)についても「良い球を投げていました」と話した。

昨年の「第13回 BFA U18アジア選手権」での指揮経験を踏まえ、ワールドカップの過密日程や球数制限を考慮し、登板しない投手を指名打者として起用する構想も明かした。そのため、投手は打撃でも注目される選手を中心に選出されており、投打二刀流の選手を選んでいく方針が見えた。

選手たちが意気込みを語る!4日は紅白戦

合宿2日目には、午前と午後の2度にわたり紅白戦が行われる予定だ。小倉監督が「いいところを全部出してくれれば」と語るように、各選手が自身の持ち味をどのように発揮するのか、注目が集まる。

主将に指名された小堀選手は、「みんなで顔を合わせるのは初めてなので、野球を通してコミュニケーションを取れて、せっかくの場なので野球をやりやすい空気の方がいいかなと思いました。明日の紅白戦は投手の良いところを引き出すなどの見えないところや、送球やバッティングといった見えるところ、どちらもアピールしていきたいです」と話すと、副将の中野投手も「練習前に小倉監督から、もう9月だと思ってやってくれと言われたので、3日間、日の丸を背負う気持ちでプレーしたいです。レベルの高い選手が集まっていて、プレー面以外でも挨拶や返事、グラウンドを走って移動することなどがしっかりできているなと思いました。」と話した。

また、打撃で評価の高かった田西選手は、「良い刺激がもらえて、良いものを学べているなと思います。バッティングで意識していることは、ボールに合わせずに振り切ること。ピッチャーが投げる前にいつでも振れる状態を作っています。昨年から体重が増えたことで、バットが軽く感じています」と話し、高い意気込みを見せた。

他にも甲子園でその打撃センスと足を見せた。イーマン琉海選手(エナジックスポーツ)は、「全国トップレベルの選手たちから良い刺激をもらいました。恩納村出身なので、今回のW杯は、より出たい気持ちです。持ち味である足や打撃でアピールしていきたいです」と話した。青森山田の蝦名翔人選手は、「木製バットで打ってみて、まだ振り切れていないなと感じました。大栄や岡部、イーマンのミート力がすごいなと感じました。」と話した。蝦名選手は侍ジャパンU15代表も経験しており、「日本にはない投手の球筋を見られたおかげで、高校でもすぐに対応ができました。あの時世界一になれなかったので、今回は世界一になりたいです。明日も思いきってプレーしたいです」と話した。

センバツ優勝の横浜や大阪桐蔭など、注目選手が多数参加

今春センバツ優勝の横浜高校からは、エースで4番の奥村頼人投手を含む3選手が参加。準優勝の智弁和歌山からもエース・渡辺颯人投手らが名を連ねる。さらに、プロ注目の153キロ右腕・森陽樹投手や、昨夏の甲子園王者・京都国際の西村一毅投手、甲子園経験のない高蔵寺の芹澤大地投手など、全国から選りすぐりの選手たちが集まっている。

今秋ドラフト上位候補にも挙がる大阪桐蔭の森陽樹投手は、ブルペンで約20球を投げ、持ち前の球威を披露。「幼い頃から、U18を見てきた。凄く光栄ですし、より自覚が生まれました」と、日の丸を背負うことへの強い思いを語った。

前回大会の2023年U18ワールドカップでは、同校の2学年上の前田悠伍(現ソフトバンク)がエースとしてチームを世界一に導いた。当時1年生だった森は、寮内のテレビで先輩の快投を見届け、「カッコいいなと思った」と振り返る。先輩と同じ侍ジャパンのエースナンバーを継承するためにも、4日の紅白戦で自身の成長を示すことが期待される。

センバツ組の下重賢慎投手(健大高崎)、石戸颯汰投手(浦和実)、木下鷹大投手(東洋大姫路)、中村心大投手(早稲田実)池崎安侍朗投手(明徳義塾)も注目されるが、参加できなかった窪田洋祐投手(札幌日大)、江藤蓮投手(未来富山)、新井瑛太投手(滝川)などが一冬超えてどんな成長を見せているのかが注目される。

また野手は奥村凌大選手(横浜)、赤埴幸輝選手(天理)、藤田一波選手(智弁和歌山)などセンバツ組が多く選出されているが、その中で学法石川の大栄利哉捕手、仙台育英の川尻結大選手などがどのような存在感を見せるか期待したい。

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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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