【2025年ドラフト候補】磨けば光る原石!将来のエース候補を探る – B-評価の注目高校生投手たち(その5)

2025年ドラフトニュース高校野球ドラフトニュース

ドラフト会議では、現時点では課題もあるものの将来は大化けしてエースとなりそうな高校生投手も、指名候補として非常に注目される。当サイトではその選手をB-評価の高校生投手としてこれまで第1回から第4回まで合計12投手を紹介しました。今回も将来が楽しみな逸材を3名紹介する。

第1回石山愛輝投手江藤蓮投手富田櫂成投手
第2回(高橋友春投手、吉田大輝投手、川畑秀輔投手)
第3回(中村心大投手、宇佐美球児投手、渡辺颯人投手)
第4回(長崎蓮汰投手、川端勝利投手、小川秋月投手)

スポンサーリンク

B-評価とは何か?

ドラフト候補選手とみんなの評価では、ドラフト候補選手を独自の基準でランク付けしている。特A、A+、A、A-ランクは、ドラフト上位指名が有力な選手、B+、Bランクは指名の可能性が高い選手とし、B-評価は「ドラフト会議で指名される可能性のある選手」としている。

すでに高校野球の春季大会が全国各地で行われ、140キロを超す球を投げる投手があちこちに登場しているが、高校生投手は2年から3年までの冬のトレーニングなどにより、体も一回りも二回りも大きくなり、球速が急に伸びる選手も多い。

そして、昨年のドラフト会議で指名された北星学園大付の石田充冴投手(巨人4位)、福井工大福井の篠原響投手(埼玉西武5位)、千葉学芸の菊地ハルン投手(広島5位)、聖カタリナの有馬恵叶投手(中日6位)などがB-ランクでドラフト会議で指名を受けたが、石田投手は夏の大会で急成長をみせたり、菊地投手も春は素材の良さが注目されたものの今一つだったが、夏に見違えるような球をなげていた。有馬投手も夏の大会で、一気に注目された投手だろう。

このように、現時点ではまだ課題もあるが、このように化けるタイミングを迎えそうな選手をB-ランクとしている。

楽しみなB-評価の高校生投手(抜粋)

今回も第5弾として3人のB-高校生投手を取り上げる。センバツで活躍した投手も含めて、すでに実戦でも活躍しているが、ともにまだまだ伸びしろを感じさせる投手だ。

  1. 矢吹太寛(やぶき たお)投手 – 東海大札幌 北の大地・北海道で「プロ注目」の評価を受ける好左腕。179cmだが体重69kgとまだ線は細いが、しなやかな腕の振りから繰り出すキレのあるストレートは最速144キロを計測、昨秋の明治神宮大会では自己最速を更新し、全国の舞台でもその実力を示した。スライダー、カーブ、チェンジアップを操り、特に制球力の高さ(昨秋公式戦31回で与四死球わずか5、与四死球率1.45)とテンポの良い投球術が光る。阪神・葛西スカウトも「球速が上がってきたら楽しみな存在」と、その将来性に期待を寄せる。
    しかし期待されたセンバツ大会では日本航空石川戦で先発し4回途中5失点、浦和実戦では点差の開いた場面で3番手で登板し1回2/3で1失点と本調子ではなかった。それでも体ができてくれば三振も取れそうな球質を持っており、さらに面白い存在になりそうだ。夏までに北のドクターKとして成長に期待したい。

  2. 山田 玲(やまだ れい)投手 – 浜田 島根の古豪・浜田高校で1年生の秋からエースナンバーを背負う本格派右腕。178cm82kgと均整の取れた体格から、スカウトも注目するという流麗なフォームで投げ込むストレートは、最速148キロを計測。威力のある速球を軸に、スライダー、カットボール、カーブ、スプリット、チェンジアップと多彩な変化球を操る。昨秋の県大会では初戦から準決勝までの3試合を完投し、決勝でも2イニングを投げて防御率0.35と安定し、優勝に貢献したが、続く中国大会では開星高校相手に粘投も、同点の9回裏に制球が乱れ、押し出しでサヨナラ負け(8回2/3で6失点)と悔しい経験をしている。
    この経験をバネにこの冬は更に変化球の精度を磨き、球速で圧倒できるようにと155キロを目指してストレートも磨いている。ポテンシャルは間違いなく中国地区トップクラス。投手としての総合力を高め、最終学年での飛躍が期待される存在だ。

  3. 中西浩平(なかにし こうへい)投手 – 豊川 中学時代はショートでプレーし、高校入学後に投手へ転向すると、わずか2年ほどでプロ注目の存在へと急成長を遂げた。182cm84kgと昨年から更に太く強くなると、ストレートは最速147キロをマーク、3月の練習試合では非公式ながら150キロも記録しているという。持ち味は「他の投手と比べても自信を持っている」と本人が語るストレートのコントロールと、切れ味鋭いスライダー。昨秋の県大会では奪三振率11.77を記録するなど、三振を奪える能力も高い。
    東京ヤクルトにドラフト2位で指名された先輩・モイセエフ選手の存在に刺激を受け、「背中を追ってプロに行きたい」と明確なプロ入りという目標を持つ。投手経験の浅さを考えれば、その伸びしろは計り知れない。愛知の注目右腕として、今後もその成長スピードで驚かされる事が多くなりそうだ。

これからもB-ランクの高校生投手の選手を紹介しますのでお楽しみに。

【2025年ドラフト候補】磨けば光る原石!将来のエース候補を探る - B-評価の注目高校生投手たち(その1)
毎年、プロ野球ドラフト会議では、数年後のチームのエースになる可能性を持つ「高校生投手」がいつの時代もドラフト戦略の重要なピースとなってくる。今年も石垣元気投手や森陽樹投手といった特A級の選手がいるが、まさに「原石」と呼ぶにふさわしいB-ラン...
【2025年ドラフト候補】磨けば光る原石!将来のエース候補を探る - B-評価の注目高校生投手たち(その2)
毎年、プロ野球ドラフト会議では将来のチームのエース候補として注目されるB-評価の高校生投手、前回紹介した3選手(石山愛輝投手、江藤蓮投手、富田櫂成投手)のうち江藤選手は侍ジャパンU18代表候補強化合宿で早速注目されている。今回も個性豊かで将...
【2025年ドラフト候補】磨けば光る原石!将来のエース候補を探る - B-評価の注目高校生投手たち(その3)
プロ野球ドラフト会議では、現時点では課題もあるが、将来は大化けしてエース候補になりそうな高校生投手も注目される。当サイトではその選手をB-評価の高校生投手として、第1回(石山愛輝投手、江藤蓮投手、富田櫂成投手)、第2回(高橋友春投手、吉田大...
【2025年ドラフト候補】磨けば光る原石!将来のエース候補を探る - B-評価の注目高校生投手たち(その4)
プロ野球ドラフト会議では、現時点では課題もあるが、将来は大化けしてエース候補になりそうな高校生投手も注目される。当サイトではその選手をB-評価の高校生投手としてこれまで第1回から第3回まで合計9投手を紹介しました。今回も将来が楽しみな逸材を...
2025年度-高校生-B-ランク投手のドラフト候補とみんなの評価
ドラフト候補の評価や動画、みなさまのコメントを紹介します
【2025】侍ジャパンU18代表候補メンバー
日本高校野球連盟は、4月3日から行われる侍ジャパンU18代表強化合宿に参加する42選手を発表しました。
この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

yukiをフォローする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする

コメント