聖隷クリストファーが創部41年目で悲願の初甲子園、2年生エース高部陸が140キロ後半連発完投

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全国高校野球選手権静岡大会は決勝が行われ、聖隷クリストファーが静岡に3-1で勝利し、創部41年目にして春夏通じて初の甲子園出場を決めた。2年生エース左腕の高部陸投手が4安打1失点の完投勝利。来年のドラフト候補が甲子園で大きな注目を集める。

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2年生エース・高部陸投手が135球の熱投「上村先生を甲子園に」

2年生エースの高部陸投手は最速147キロの伸びのある球を投げる左腕投手で、来年のドラフト候補投手として注目されている。チームでは3年生の上田一心投手との2枚看板で併用し、この日の決勝のマウンドに満を持して先発すると、圧巻の投球を披露した。

最速147キロを誇るストレートは低めに伸びのある球で、静岡打線を4安打1失点に抑え135球で完投。8回からは「変化球でかわしていったら応援の波にのまれてしまう」と、ギアを上げストレートでねじ伏せ、7回以降は三者凡退に抑える完璧なピッチングだった。

「甲子園に行くことは自分の夢でもあった。言葉にならない」。試合後、うれし涙を流した。「上村先生を甲子園に連れて行きたかった」、その一心で投げ抜いた左腕に、上村監督も「よくやったと思う。高部が頑張った結果だと思う」と、目を細めた。

「高校野球が嫌いに」名将・上村監督、苦難乗り越え史上初の快挙

「ここ数年いろんなことがあった。一生甲子園に行けないかと思った。高校野球が嫌いになりました」。試合後、上村監督は喜びを噛み締めながら、苦しかった胸の内を明かした。浜松商業、掛川西を率いて昭和、平成と甲子園に出場した名将。しかし、聖隷クリストファーでは、2020年夏の県独自大会で優勝しながらもコロナ禍で甲子園が中止。21年秋の東海大会で準優勝しながらも、翌春のセンバツでまさかの選考漏れ。昨夏は決勝で敗退。「自分のやっていることが合っているのか。老兵は去るべきか」。思い悩み、心が折れかけたこともあったという。

その指揮官を支えたのは、「先生の下で野球がしたくて、聖隷に来ました」という選手たちの純粋な思いと、センバツ落選を経験したOBたちの声援だった。「昨年夏の決勝で負けたこと、センバツに出場できなかったこと、全部ひっくるめての今日の勝利」。様々な思いが詰まった、格別の勝利だった。

来年注目左腕が甲子園で飛躍する

高部投手は下半身は安定しており、上半身をうまく使って低めへ伸びのあるストレートを投げる投手で、フォームのバランスや柔らかさは特筆すべきものがある。甲子園では、3年生の注目左腕投手の佐藤龍月投手(健大高崎)、桑山晄太朗投手(津田学園)、西村一毅投手(京都国際)、奥村頼人投手(横浜)、江藤蓮投手(未来富山)が出場をするが、これらの投手と比較されるくらいの力を持っており、来年の注目左腕としてこの甲子園で飛躍する可能性が高い。

来年に目を向けても織田翔希投手(横浜)、菰田陽生投手(山梨学院)、堅田徠可投手(高知中央)、末吉良丞投手(沖縄尚学)という世代を代表する投手が出場をしており、同世代対決にも注目が集まる。

高部陸投手 プロフィール

  • 氏名:高部 陸(たかべ りく)
  • 所属:聖隷クリストファー高校(2年)
  • ポジション:投手
  • 投打:左投
  • 主な特徴や実績:最速147キロを誇る2年生エース左腕。2025年夏の静岡大会決勝で静岡相手に4安da1失点完投勝利を挙げ、チームを創部初の甲子園出場に導いた。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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