U18W杯の連覇を目指す侍ジャパンU18代表は本日、沖縄県高校選抜との壮行試合に臨む。この試合で、U18代表の先発を任されたのは、今夏の甲子園優勝投手である沖縄尚学2年の末吉良丞投手。対する沖縄選抜の先発も、同学年のチームメイトでダブルエースを組む新垣有絃投手に決まり、チケット完売の地元・沖縄セルラースタジアム那覇で、運命の「沖尚対決」が実現する。
「投げ負けない」親友でありライバルとの投げ合い
今夏の甲子園を沸かせたヒーローが、日の丸を背負って凱旋マウンドに上がる。1日の練習後、U-18日本代表の小倉全由監督は、2日の壮行試合の先発に末吉良丞投手を指名した。ブルペンでの力強い投球を見て決断した指揮官は、「やってくれるでしょう」と大きな期待を寄せる。
そして、対戦相手の沖縄選抜の比嘉公也監督は、「明日の先発は新垣有絃です。沖縄県民の注目が高い中、見る人がワクワクするような試合展開にしたい。末吉は沖縄県選抜に、新垣は日本代表に真っ向勝負を挑んでほしい。」と話し、甲子園で共に戦った新垣有絃投手を先発に指名した。
全国制覇を成し遂げたダブルエースが、敵と味方に分かれて投げ合う注目の対決に、末吉投手は「友達でありながら、いいライバル。しっかり投げ負けない気持ちをもって試合に挑みます」と闘志を燃やす。1日のブルペンでは「自己採点で80点くらい」と状態の良さをアピールしており、準備は万端だ。
恩師・比嘉監督からの愛のムチ
沖縄選抜の指揮を執るのは沖縄尚学の比嘉公也監督は、末吉投手に対し、敵将としてあえて厳しい姿勢で挑む。
沖縄尚学・比嘉公也監督:「末吉は休み明けにふわっとするところがあるので、沖縄県選抜の監督としては、そこを叩いていきたい。沖縄尚学の監督としては本番に向けたいいきっかけにしてほしい」
恩師からの愛のムチとも言える言葉に、末吉投手は最高のピッチングで応えるつもりだ。「満員のセルラーで、自分の持ち味である速いまっすぐと、キレのある変化球を使いながらチームを勝たせるピッチングをしたい」と意気込む。
チケットはすでに完売し、球場の最多観客動員記録の更新も期待される一戦。甲子園の主役が、今度は世界の頂点を目指す侍のエースとして、地元沖縄のファンに成長した姿を見せる。
末吉 良丞(すえよし りょうすけ) プロフィール
- 所属:沖縄尚学高校(2年)
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2025年夏の甲子園優勝投手。U-18日本代表に唯一2年生で選出された最速150キロ左腕。沖縄県選抜との壮行試合で、チームメイトの新垣有絃投手との先発対決に臨む。











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