健大高崎の158キロ右腕・石垣元気投手に、先日の巨人、東京ヤクルトに続き、オリックスなど国内の複数の球団が面談を行っていることがわかった。また、獲得を目指すMLBのフィリーズも既に面談を行ったが、石垣投手は「NPB1本」を宣言した。
「将来的にはメジャーも」
侍ジャパンU18代表でもW杯でアメリカを相手に157キロの速球を投げて注目されている石垣元気投手(健大高崎)は、既にプロ志望届を提出し、来月に迫ったドラフト会議に向けて国内球団の面談が続いている。先日、巨人、東京ヤクルトの2球団が先陣を切ったが、この日もオリックスなど国内の複数球団が面談を行った。
また、ドジャースなど10球団前後が獲得を目指し、面談に強い意欲を示していると報じられていたが、既にフィリーズとの面談を行ったという。しかし、石垣投手は「将来的にはメジャーに行きたいと思っていますが、NPB1本です」と話し、まずは国内のプロ野球一本に絞っている。
大谷翔平選手の花巻東のときのような、メジャーを志望し、国内球団に指名しないように連絡をするという事はないが、MLBスカウトもこの時期から石垣投手に良い印象を与えておくと、例えば数年後にポスティングでMLBへの移籍を考えるときに、希望球団として絞り込む際に残ってくる可能性もあるため、今年の獲得は難しいとしても、面談を行うメリットは十分にある。
ドラフト会議では1位指名4球団前後か
石垣投手には10月23日のドラフト会議で4球団前後の指名があると予想する。158キロの球を投げ、この夏はまだ精度が良くなかったものの、140キロ前後のカットボールを投げており、この球が操れるようになれば、プロでもトップクラスになる。最終的には1年間投げられる体力をつけ、また故障のリスクにも備えながら1年目は登板を抑えるとしても、1999年の松坂大輔投手の16勝5敗のような投球を2年目には見せてくれるのではないかと思う。
創価大・立石正広選手、青山学院大の中西聖輝選手と共に複数球団の1位指名が予想されており、最終的に何球団の重複になるのかが注目される。
石垣 元気 プロフィール
- 氏名:石垣 元気(いしがき げんき)
- 所属:健康福祉大学高崎高校 3年
- 出身:北海道登別市
- ポジション:投手
- 投打:右投両打
- 身長・体重:180cm・78kg
- 主な特徴や実績:2024年選抜高校野球大会優勝、4季連続甲子園の出場。U18W杯で157キロを計測し、MLB10球団以上からも獲得交渉の要望が伝えられている。しかし進路を国内1本に絞り、ドラフト会議では4球団前後の1位指名が予想される。
「国内1本」 健大高崎 石垣元気 ー 日刊スポーツ紙面
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