横浜高・阿部葉太選手が早稲田大に合格、ドラフト1位候補が大学進学し4年後注目

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今春の選抜高校野球大会で優勝し、U18日本代表の主将も務めた横浜高校の外野手(3年)が、早稲田大学スポーツ科学部にアスリート選抜入試で合格したことが1日、分かった。プロ志望届を提出すればドラフト1位指名が確実視されていた逸材が、大学進学を決断。横浜高校野球部から早稲田大学への進学は史上初となり、新たな歴史を刻む。

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世代No.1外野手、プロより大学を選択

世代No.1外野手と評された阿部葉太選手が、大きな決断を下した。甲子園での活躍(今春夏の甲子園9試合で打率.421)やU18日本代表でのリーダーシップに、プロのスカウトからも高い評価を受けていたが、本人の意志は固かった。

阿部選手はU18W杯中にも、「高校に入る段階で大学に行ってみたいという思いがありました」と明かしていた。「高いレベルで野球を学んで大学でも生かそうと(横浜高校を)選びました。人生において大学で学んでみたいという思いがありました」と、高卒プロという選択肢ではなく、4年間でのさらなる成長を選んだ。

近年、プロ野球も大変シビアになり、以前はドラフト1位、特に高校生でドラフト上位指名された選手は、すぐに結果が出なくてもかなりの年数を経て大成するという事もあったが、2021年にドラフト1位で指名された阪神の森木投手が4年で戦力外になるなど、高校生でもドラフト上位指名選手でも、2-3年で育成契約への変更や戦力外となるケースが目立つようになっている。

この流れを受けて高校生は、直接プロに進むことを避け、大学や社会人に進む選手も出てきており、今年はドラフト上位候補と注目された選手が、相次いで大学や社会人に進むことを表明していた。阿部選手も「いろいろな選手を見てきた中で、やはり即戦力で活躍するのは大学、社会人の方々。」と話すように、大学・社会人でプロですぐに戦える技術や体力を身に着けてからプロ入りしなければ、プロ側が猶予を持たずに戦力外になる可能性があると考えたと見られる。

横浜野球部史上初の早大進学、村田監督もエール

横浜高校野球部の長い歴史の中でも、早稲田大学への進学は記録上、阿部選手が初めてとなる。まさに文武両道で新たな道を切り開いた教え子に、横浜高校の村田浩明監督も「ドラフトで選ばれることと同じくらいに喜ばしいことです。自分で選んだ道で新たな歴史をつくってほしい。次の世界につながるような4年間にしてほしい」と、大きな期待を込めてエールを送った。

「六大学の歴史に名を刻めるような打者に」

1年夏からベンチ入りし、2年春という早い時期から名門・横浜の主将に就任。昨秋の明治神宮大会優勝、今春の選抜優勝、そして夏の甲子園8強と、常にチームの中心として活躍を続けてきた。合格の吉報を受け、「大学でも日本一を目指し、東京6大学の歴史に名が刻めるような打者になりたいと思います」とコメント。世代を牽引してきたリーダーが、次は神宮の舞台で新たな歴史を刻む。

阿部 葉太 プロフィール

  • 氏名:阿部 葉太(あべ ようた)
  • 所属:横浜高校 3年
  • 出身:愛知県
  • ポジション:外野手
  • 投打:右投左打
  • 身長・体重:179cm・85kg
  • 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位候補と目された世代No.1外野手。2年春から主将を務め、明治神宮大会優勝、選抜高校野球大会優勝に貢献。U-18日本代表でも主将を務めた。50メートル走5秒9。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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