誉高校(愛知)のモレチ・アレシャンドレ投手(3年)が、米大リーグ・フィリーズとマイナー契約で合意したことがわかった。身長194センチ、体重97キロという規格外の体格を持つ最速147キロ右腕は、今秋のNPBドラフト会議での指名漏れを経て、海を渡り世界最高峰の舞台を目指す道を選んだ。
規格外の194cm右腕、高卒で米球界へ挑戦
愛知県小牧市で生まれ育ったモレチ投手は、ブラジル人とイタリア人のハーフの父と、日系ブラジル人の母を持つ。その恵まれた身体から投げ下ろす直球と、回転数が多く鋭い変化球は将来性抜群だ。今夏の愛知大会では登板機会こそ少なかったものの、NPBスカウトからも注目を集めていた。
しかし、ドラフト会議ではプロ志望届を提出して臨んだものの、指名は無かった。「大学進学か独立リーグか迷っていた」というモレチ投手のもとに届いたのが、かねてより熱心に視察を続けていたフィリーズからのオファーだった。
「MLB2球団が試合に来てたんですけど、フィリーズさんは夏の大会を全試合見に来てくれて、すごく熱意を感じました」と話し、フィリーズスカウトは学校にも訪問するなど、熱心にモレチ投手にアプローチをしていた。正式なオファーを受け、「まず契約してもらえるとなったことが、やっぱり一番うれしいです」と話した。
「大谷選手や山本選手と同じ舞台へ」壮大な夢
10月にはU-23ブラジル代表として国際大会も経験。「世界の選手に対して投げたり一緒にプレーすることは自分の成長につながる」と話し、海外への挑戦に前向きになった。来年1月中旬にも正式契約を結び、渡米する予定だ。
日本の高校生が直接米球界入りするのは、近年では森井翔太郎(元桐朋高・アスレチックス傘下)らに続く挑戦となり、「いずれは大谷選手や山本選手のような選手たちと一緒にプレーするのが夢」と話す。言葉の壁も、英語とスペイン語を操るモレチ投手には問題ない。愛知から世界へ。ビッグな夢を抱いた若武者が、アメリカン・ドリームを掴みに行く。
マイナー契約からのスタートという厳しい道のりだが、見据えるゴールは輝かしい。
モレチ・アレシャンドレ プロフィール
- 氏名: モレチ・アレシャンドレ(Moretti Alexandre)
- 所属: 誉高校(3年)
- 進路: フィラデルフィア・フィリーズ(マイナー契約)
- 出身: 愛知県小牧市
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 194cm、97キロ
- 主な特徴や実績: ブラジルにルーツを持つ大型右腕。最速147キロ。今夏愛知大会ベスト8。U-23ブラジル代表。NPB指名漏れを経てメジャー球団と契約合意。













コメント