今春のセンバツ大会王者・横浜高校(神奈川)が、横浜市内の同校グラウンドで今年の活動を納めた。主将の小野舜友選手(2年)は激動の1年を回顧。センバツで果たした全国制覇と、秋の関東大会敗戦で味わった屈辱と涙を糧に、この世代での日本一を掴み取ることを誓った。
「ホームランを狙え」監督の期待に応えられず…バスでの涙
「センバツ優勝で天国も見ましたし、専大松戸戦に敗れて地獄も見ました(スポーツ報知)」と1年間振り返った小野舜友選手、今年は、センバツ・夏と2度の甲子園に出場、2年生ながら不動の一塁手で、阿部葉太選手、奥村頼人選手に続く5番を任され、センバツには優勝メンバーとなっている。
しかし、「地獄」と表現したのは、秋季関東大会準々決勝の専大松戸戦だ。2-4で敗れ、来春センバツ出場が絶望的となった一戦。1番打者として3安打を放っていた小野選手だが、最後の打席で村田浩明監督から「お前がチームを救ってくれ。ホームラン、狙ってみろ」と、高校に入って初めて言われた指揮官からの言葉に、初球を狙い打った打球はライト前ヒットとなったが、チームは敗れた。
勝負強さを見せた阿部選手の、ここぞの打撃を見てきた。新チームの主将に任命されてのその打撃は悔しかった。「あそこでホームランを打っていたら、勝敗は変わっていた(スポーツ報知)」。帰りのバスの中で、敗戦を振り返る監督の言葉を聞きながら、主将は声を殺して泣いたという。
神宮のスタンドで感じた「情けなさ」、鬼気迫る練習へ
11月にはチームで明治神宮大会の準決勝を観戦したという。「自分たちがここに立てていなくて、観客席から見ている違和感がすごくて。本当に情けないな、このままじゃダメだなって(スポーツ報知)」と話すように、改めて悔しさを味わった。そして、その日を境に、チームでの練習の雰囲気が変わった。苦しいメニューを耐え抜き、再び日本一を目指す雰囲気になった。
センバツ出場は微妙な位置にいる横浜高校だが、出場しようがしまいが、来春には全国で一番強いチームになっているのではないかと思う。阿部選手、奥村投手だけでなく、奥村凌大選手、為永皓選手といった守備と打撃が高いレベルでバランスの良いチームだった横浜高、来年には小野選手、織田翔希投手、池田聖摩選手の他に、どんな選手がレギュラーを獲っているのか、また下級生の成長も楽しみだ。
小野舜友 プロフィール
- 氏名: 小野 舜友(おの・しゅんすけ)
- 所属: 横浜高校(2年)
- 出身: (詳細データなし)
- ポジション: 外野手(主将)
- 投打: (詳細データなし)
- 主な特徴や実績: 1年時からレギュラーとして活躍し、2年春のセンバツ優勝を経験。新チームから主将。高い打撃技術とリーダーシップでチームを牽引する。






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