高校野球の対外試合が解禁され、第98回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園)に出場する智弁学園(奈良)が、同校グラウンドで市尼崎(兵庫)との今年初となる練習試合を行った。今秋ドラフト候補に挙がる最速149キロ左腕のエース・杉本真滉投手(3年)が先発登板し、5回を投げて1安打無失点、8奪三振の快投を披露。激戦が予想されるセンバツへ向けて、上々の仕上がりを見せつけた。
悪条件も「6割の力」で最速145キロ、圧巻の8奪三振
最高気温9度という寒さと、前夜の雨でマウンドがぬかるむ悪条件だったが、オリックスや千葉ロッテなど4球団のスカウトが視察に訪れる中、世代屈指の左腕・杉本真滉投手が快投を見せた。
「マウンドが思ったよりグチャグチャだったので、2回から考え直して投げました」と全力投球を封印し、6割程度の力でバランスを重視したフォームへ即座に修正。それでも直球は最速145キロを計測し、2回には3者連続三振を奪うなど、打者16人に対して1安打1四球、8奪三振と圧倒した。
球速へのこだわり封印、「バッターが嫌がるボールを」
「直球でも変化球でも押すことができた。そこは秋から冬に変わった部分だと思います」と冬場に磨いたストレートの力強さを実感する杉本投手だが、現在は球速という「数字」へのこだわりは捨てている。
「バッターが嫌なボールをどう投げるかなので、バッターが球速より、もっと上に見える球を投げたい」。打者の体感速度を上げる直球の質と、投球術に磨きをかけている。
初戦は花巻東、「死のブロック」も強気で
前日の6日に行われた組み合わせ抽選会で、智弁学園は第2日の第3試合で東北王者の花巻東(岩手)と対戦することが決まった。さらに、勝ち進めば横浜(神奈川)や神村学園(鹿児島)といった強豪がひしめく、まさに「死のブロック」に入った。
しかし、杉本投手は「1回戦も2回戦も強いところになったのは、自分の思った通りです。神宮大会に行けなかったので、春は全国の強いチームと戦いたかったですから。当たるなら全部、強いところを倒して優勝したい」と話し、自信を見せる。
強打の花巻東打線に対しても真っ向勝負を挑む覚悟だ。強い精神力と進化した投球術を武器に、智弁学園の絶対的エースが聖地で大暴れする。
杉本真滉 プロフィール
- 氏名: 杉本 真滉(すぎもと・まひろ)
- 所属: 智弁学園高校(3年)
- 出身: 兵庫県明石市(枝吉パワーズ-神戸中央シニア卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 177cm、86kg
- 主な特徴や実績: 最速149キロの直球とキレのある変化球を操る本格派左腕。1年夏に甲子園で登板し、1年秋からエースナンバーを背負う。50m走6秒9、遠投90m。目標は全国制覇。









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