広島・栗林良吏投手、オリックス・宮城大弥投手が新人王を獲得、セリーグ・パリーグともに熾烈な新人王争い

ルーキーニュース

NPBは新人王が決定し、セ・リーグは広島のドラフト1位ルーキー・栗林良吏投手、パ・リーグはオリックスの高校卒2年目左腕・宮城大弥投手が受賞した。全体的には当たり年と言われた2019年の高校生と2020年の大学生の対決となった。

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セ・リーグ

セ・リーグの新人王争い

熾烈な争いとなったセ・リーグの新人王争いは、栗林投手がリリーフ投手として圧巻の成績を残して受賞となった。ルーキーながら打率.314を残し、20本、70打点をクリア、さらに新人最多二塁打を記録した牧選手も、例年ならば文句なしの受賞だった。さらに、9勝を上げ日本一に貢献した高卒2年目の奥川投手、24本塁打を放った阪神の佐藤選手、遊撃手として1年間を通して活躍した中野選手、10勝を挙げた伊藤投手と、5人が特別賞を受賞した。

得票選手名チームドラフト成績
201栗林良吏広島2020年1位0勝1敗37セーブ、防御率0.86
76牧秀悟横浜DeNA2020年2位打率.314、22本塁打、71打点、2盗塁
12奥川恭伸東京ヤクルト2019年1位9勝4敗、防御率3.26
8佐藤輝明阪神2020年1位打率.238、24本塁打、64打点、6盗塁
5中野拓夢阪神2020年6位打率.275、1本塁打、36打点、30盗塁
4伊藤将司阪神2020年2位10勝7敗、防御率2.44

パ・リーグの新人王争い

パ・リーグも熾烈だった。宮城投手が高校卒2年目で13勝、防御率もよく圧倒的な得票を取ったものの、ルーキーで10勝を挙げた伊藤投手、高卒2年目で遊撃手として136試合に出場した紅林選手も、新人王に匹敵する成績だった。

早川投手も9勝を挙げたが、宮城投手くらいの成績も残せると思っていた。来年が期待される。また、佐々木投手は同学年の宮城投手の新人王や、セ・リーグの奥川投手の特別賞を見て燃えるものがあるだろう。シーズン終盤の投球は、パ・リーグのバッターに圧倒的な投球を見せており、来年はさらに体を太くして7回、8回までを少ない球数で投げて勝てる投手になりたい。

得票選手名チームドラフト成績
255宮城大弥オリックス2019年1位13勝4敗、防御率2.51
21伊藤大海北海道日本ハム2020年1位10勝9敗、防御率2.90
4紅林弘太郎オリックス2019年2位打率.228、10本塁打、48打点、2盗塁
4早川隆久東北楽天2020年1位9勝7敗、防御率3.86
2佐々木朗希千葉ロッテ2019年1位3勝2敗、防御率2.27

全体としてはルーキーと高校卒2年目の対決となった。佐々木・奥川世代のレベルの高い投手と紅林選手など、高校卒2年目でチームの主軸となり、さらにチームを優勝に導くなど、存在感は非常に大きかった。

一方でルーキーは、昨年のドラフトは大学生の当たり年で、早川投手、佐藤輝投手、伊藤投手、牧選手はその力通りの実力を見せたものの、牧選手の成績はリーグを代表する選手に匹敵するものだった。しかし、その上を行ったのが社会人出身の栗林投手で、社会人2年での成長も大きかった。東京オリンピックの金メダル獲得にも大きく貢献している。同学年のルーキー・伊藤投手も先発で10勝を挙げ、大学卒社会人2年目の世代もレベルの高さも見せた。

得票を獲得した選手は、11人中でドラフト1位、2位が9人と、アマチュア時代の評価の通りとなっている。その中で、ドラフト6位ルーキーの阪神の中野選手が、評価を覆す形での1年目の活躍となったことは、本人もスカウトも素晴らしかった。

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