横浜DeNAのドラフト2位ルーキー・牧秀悟選手が、この日から行われた紅白戦の初打席で、レフトスタンドに約120mのホームランを放った。
ルーキー初
12球団とも徐々にシート打撃や紅白戦など、実戦形式のメニューが始まったが、3年生で侍ジャパンの大学代表の4番を打った横浜DeNAのドラフト2位ルーキー・牧秀悟選手が、12球団のルーキー初となる実戦形式でもホームランを放った。
この日は6番セカンドで出場すると、2回ノーアウトで回ってきた初打席に、左腕の坂本投手に1ボール2ストライクと追い込まれながらの4球目の135キロのストレートをフルスイングし、打球はレフトのフェンスを越えた。打った瞬間にわかる放物線の高い当たりだった。
牧選手は「打った瞬間に完璧に捉えたと思った。自分らしい本塁打が打てた」と話す。これを見ていた三浦監督も「すぐわかった。きれいな放物線だなあと思ってみていた」と笑った。
また4回には四球で出塁すると、続く柴田選手のライトへのファウルフライで果敢に二塁を陥れた。状況判断の良い走塁に三浦監督も「走塁も良かったし、積極的にやってくれた。打つだけの選手じゃないとわかったのが収穫」と話した。
この日の牧選手のプレーに、視察した巨人の中里スコアラーは「飛ばす力がある。横浜スタジアムなのでそれなりの本数を稼げる。村田修一のようになれる」と話すと、中日の前田スコアラーも「全部雰囲気がある。守備でも落ち着いていて大山みたいになっていったら怖い」と話した。右打席からどっしりとした構えで、レフトへの鋭い打球を放つ。身長もそれほど大きくなく、村田選手に雰囲気が似ていて4番の風格がある。侍ジャパン大学代表で3年生で4番を打っただけのものがある。
牧選手は「自分はホームランバッターではなく中距離ヒッター」と話す。ランナーを置いた場面で広角に外野手の頭を越える打球が特徴で、これからの実戦でもその打撃が見られるだろう。
厳しいセカンドのポジション争いが繰り広げられているが、守備でもチームの守備力の質を落とすこと無くこの打撃を見せてくれれば、Rローズ選手のように貴重なセカンドの4番バッターになっていくかもしれない。

衝撃的な1発に、他球団の007も驚いた。巨人中里スコアラーは「横浜スタジアムなのでそれなりの本数を稼げる。村田修一ぐらいになれる能力がある」。中日前田スコアラーは「全部雰囲気がある。守備でも落ち着いていて(阪神)大山みたいになっていったら怖い」。

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