プロ野球キャンプは2月1日のスタートから10日が過ぎ、紅白戦や練習試合など実戦の場が増えてきた。その中で、昨年のドラフト会議で指名された選手がアピールをしている。
ルーキーがアピール
横浜DeNAのドラフト1位ルーキー・松尾汐恩選手は、この日チーム初となる紅白戦でスタメンとして出場すると、昨年のドラフト1位・小園健太投手とバッテリーを組んだ。
小園投手の体が突っ込んでいると見ると、カーブを要求してフォームを修正させ、1イニングを無失点に抑えた。また、上茶谷投手とのバッテリーでも無失点に抑えるリードを見せた。打撃では痛烈な当たりのセンターフライと遊ゴロだったが、パワーがさについてくれば非常に楽しみなものを感じさせた。
「初めて試合に出してもらって、いろんなことが経験できましたし、自分のプラスになることが多くてよかったと思います」と話す松尾選手を三浦監督も評価し、今後の練習試合にも帯同させることが決まった。
巨人のドラフト4位ルーキー・門脇誠選手も初の紅白戦で2番ショートで出場すると、第1打席では追い込まれてからフォークボールをレフト前に運んで安打とすると3打数2安打を記録し、守備でも2回に併殺を完成させると、5回にもイレギュラーバウンドに「とっさの判断で体が動いた」と素晴らしい反応で捕球し、ワンバウンドさせる位置をしっかりと確認して送球をした。原監督も「実戦向きな選手の一人が加わった」と話し、大久保打撃チーフコーチも「置いていく意味がわからない」と15日から始まる沖縄での2次キャンプにつれていくことを決めた。
他球団のスコアラーも警戒する。阪神の飯田正男スコアラーは「足も守備も打撃も高いレベル。追い込まれてから低めの変化球を拾えるのは大したもの」と話した。
北海道日本ハムのドラフト2位ルーキー・金村尚真投手も紅白戦で登板すると、最速151キロを記録して2つの三振を奪い、1回を3人で抑えた。103キロのカーブを織り交ぜた投球に建山投手コーチも「打者も速さを感じていると思う」を評価した。
阪神のドラフト1位・森下翔太選手も1軍2軍合同紅白戦に出場し、紅組の9番DHで出場したものの1度もスイングをせずに四球を選び、3回には白組の9番DHで登場すると、セカンドへの内野安打を記録した。
145キロのインコースの球をセカンドの右に打つと、高寺選手のグラブをはじいてヒットとなった。「いい当たりではなかったけど、ああいうヒットがチームの勝利につながったりする。スゴくいい結果だった」と話した。
昨年12月に右足の肉離れをおこし、新人合同自主トレから別メニューとなっており、キャンプも2軍で行っているが、この日はランナーでスライディングを見せると、2軍のシートノックではライトの守備につくことが決まり、ゴーサインが出れば14日から1軍に合流する。「プレッシャーを感じず最善を尽くしたい」と意気込みを見せた。





コメント