東北楽天・松井裕樹投手、広島・大瀬良大地投手に他球団スコアラー警戒

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 プロ野球キャンプの2日目、ルーキーの投手もブルペンに入り、熱のこもった投球を見せている投手もいる。この日は東北楽天・松井裕樹投手、広島・大瀬良大地投手がブルペンで投球し、他球団のスコアラーを警戒させた。

 

松井裕樹投手は制球に苦しむ

 松井投手はまず55球のストレートを投げたが、3連続ボールを5回記録するなどストライク28球、ボール27球と制球に苦しんでいた。しかしその後にカーブを投げて腕の振りを修正すると、そこからストレートが8球中7球がストライクに決まった。昨年の18Uでもボールを連発して苦しんだが、ランナーを背負って3ボールとなってから三振を奪っていたが、その状況に似ている。

 カーブについては「気分転換で投げました」と話すが、埼玉西武の亀井チーフスコアラーは「高卒新人であれだけ腕の振りが速い投手を見たのは松坂以来。」と話し警戒をしていた。

 

課題修正へ

 キャンプ1日目に佐藤コーチより、投げた後に勢いを右足で受け止められずに三塁側へ体が倒れるフォームについて、「疲労が溜まり故障の原因になる」と指摘されていた。この日は勢いをホーム方向に流すようになり、「直さなければと思っていたので」と話していた課題を1日で修正して見せた。

 このほかにも課題を上げられていたが、それも意外と早く修正するのかもしれない。自分のフォームを頭の中でしっかりと理解し、どこをどのように変えればどうなるのかを知っているのだろう。対応力も高そうだ。

 

大瀬良投手は制球力を見せる

 大瀬良投手は野村祐輔投手のようにブルペン入りは2月中旬かと思われていたが、キャンプ2日目にブルペン入りした。しかし理由はプロの審判のストライクゾーンを確認するのが目的で、「1つ2つ力を落として投げた」と話し、ストライクゾーンの4隅に投げて
判定を聞きき、ボールと判定された球に対しては理由を確認していた。

 この様子を視察した阪神や中日のスコアラーは「バラツキが無い。コントロールで苦しむ事は無い」と制球力を絶賛していた。大瀬良大地投手は153km/hの速球とスライダーがありパワーピッチもできるが、巨人の菅野智之投手のように、速球や変化球をコーナーに投げ分けて0に抑えていくピッチングもできると思う。どんな投球スタイルで1軍デビューするのか楽しみだ。

 

  55球を投げたところで、捕手の伊志嶺に向かって「カーブお願いします」と叫んだ。ここまで全て直球で、ストライク28球、ボール27球。軟らかい黒土のマウンドに足を取られる場面もあり、3球連続ボールを5回も記録するなど、制球に苦しんでいた。

 1球目のカーブは低めに外れたが、その後の9球(直球8、カーブ1)のうち8球がストライク。前日1日の35球の約2倍を投げ、気持ちよくブルペン投球を終えた。

 カーブを投げた理由について、左腕は「気分転換です」。「腕の振りを確認したのか?」と報道陣に聞かれ、「はい」と認めた。2球のカーブはともに大きな弧を描き、受けた伊志嶺は「空振りが取れると思う」と絶賛した。

  松井裕と言えばスライダーが代名詞だが、カーブも球速があって、それでいてブレーキが大きい。メジャーでは「パワーカーブ」と呼び、レンジャーズのダルビッシュも得意としている。球速は130キロ前後のスライダーに近く、およそ125キロ。それを可能にしているのが、鋭い腕の振りだ。受けた捕手の伊志嶺も「スライダーが得意なのかもしれないけど、カーブでも空振りが取れると思う」と絶賛した。

 3月28日からの開幕3連戦(西武ドーム)で対戦する西武の「007」も警戒を強めた。投球練習を見守った亀井猛斗チーフスコアラーは「高卒新人であれだけ腕の振りが速い投手を見たのは松坂(現メッツ)以来。体の強さ、切れなど、タイプとしては石井一久(本紙評論家)」と2投手の名を挙げて評した。

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