福岡ソフトバンクはリリーフで58試合に登板し、日本一に大きく貢献したルーキーの森唯斗投手と、年俸1200万円から4倍増となる4800万円で契約を更改した。
ドラフト2位ルーキー
森唯斗投手は徳島県海部高校から三菱自動車倉敷オーシャンズに進むと、2013年の都市対抗に伯和ビクトリーズの補強選手として出場し、3番手として2回をノーヒット1奪三振に抑えてプロのスカウトから注目を集めた。
「投げっぷりがいい」という言葉が必ず付けられる森投手、プロでも1年目から投げっぷりの良さを活かし、リリーフでストレートを強気に投げ込み、58試合を投げて防御率は2.33、4勝1敗という成績を残し、チームの日本一に大きく貢献した。
この日の契約更改で「思ったより上でした」と話した森投手、1年間をリリーフで投げた事で体には疲労がたまっているが、「全体的な疲労は感じないが、肩や肘は違うかもしれない」と秋季キャンプはブルペンに入らずに下半身強化をしていたという。
短命なリリーフ
リリーフ投手はなかなか長い間活躍することは難しい。チームでは摂津正投手が1年目に70試合、翌年71試合に登板して活躍を見せたが、その後先発に転向している。また摂津投手は独特のフォームから140km/h前後のストレートと必殺球の変化球を持っているが、森投手の場合はパワーで押すピッチングのため、今のままではリリーフを長年続けるのは難しいとみられる。
森投手は「1年間戦える体を作りたい。継続して結果を残している方にどうすればプロで長くやれるか学びたい」とそのあたりの意識もしているようだった。また「カーブやスライダー、フォークも磨きたい」と力以外の変化球や投球術を摂津投手や工藤監督から教わる。
セリーグ新人王の広島・大瀬良大地投手は3500万円で契約更改をしている。パリーグ新人王の千葉ロッテ・石川歩投手はまだだが、日本一の査定もあり森唯斗投手が2年目で最高年俸になるのではないかとみられる。
ルーキーながらシーズン途中から「勝利の方程式」入り。58試合に登板し、4勝1敗20ホールド、防御率2・33の成績が評価された。「正直ここまで上がるとは思ってなかった」と大幅増に目を丸くした。
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