2024年の新人王が発表され、パ・リーグは埼玉西武のルーキー・武内夏暉投手に、セ・リーグは巨人の2年目・船迫大雅投手に輝いた。
ドラフト1位3球団指名
パ・リーグの新人王は武内夏暉投手がダントツの票を獲得して新人王に輝いた。昨年のドラフト会議で東京ヤクルト、福岡ソフトバンク、埼玉西武の3球団が指名競合となったナンバーワン投手で、リーグ戦でも10勝を挙げると(10勝6敗)、防御率2.17もリーグ2位の成績で、リーグを代表する投手としての成績を残した。新人王の予想をしやすい選手が順当に新人王となった。
新人王を争ったのはオリックスの古田島成龍投手、ドラフト6位で指名されたルーキーで、リリーフとして奮闘、50試合を投げて2勝1敗24Hとリリーバーとして一流の成績を残した。東北楽天の古謝樹投手はドラフト会議では外れ外れ1位での指名となったが、左の先発として5勝8敗の成績だった。
2年目リリーバーの28歳
セ・リーグは巨人の船迫大雅投手が選ばれた。得票数はダントツではあったが、該当者なしも43票あった。社会人野球出身のプロ入り2年目で51試合に投げて4勝0敗22H、パ・リーグの古田島投手と同じくらいの成績を残している。
船迫投手は東日本国際大を卒業して西濃運輸で4年間プレーしている。3年目の2021年に球が非常に強くなり、ドラフト候補として注目されたものの指名漏れとなったが、指名が難しくなると言われれる4年目も役割を果たす投球を続け、巨人がドラフト5位で指名した。28歳での新人王獲得は巨人では最も最年長となった。
投票を見ると、該当者なしが43票あったほか、船迫投手も含めて11人に得票が入る、評価が分かれた新人王レースとなった。2位の黒原投手はリリーフで4勝3敗3Hと数字的には少ないが、貴重なリリーフとして53試合に登板しており、それが評価されたのだろう。
昨年のセ・リーグのルーキーでは度会隆輝選手が有力だったと思うが、序盤に華々しいプレーで沸かせたものの、梶原投手、桑原選手などの外野陣がいる中でポジションを奪うことはできなかった。巨人の西舘勇陽投手もリリーフとして力を見せた時期があったが、1年間通すにはもう一皮剥けなければならない所があった。
中日の草加勝投手、ヤクルトの西舘昂汰投手、阪神の下村海翔投手といった東都リーグで注目されたドラフト1位の投手がトミー・ジョン手術を受ける事になり、広島の常広羽也斗投手も調整が遅れる中で、本命不在だった。
選手名 | 球団 | ドラフト | 得票数 |
---|---|---|---|
船迫大雅 | 巨人 | 2022年5位 | 190 |
黒原拓未 | 広島 | 2021年1位 | 41 |
浅野翔吾 | 巨人 | 2022年1位 | 8 |
田中幹也 | 中日 | 2022年6位 | 8 |
度会隆輝 | DeNA | 2023年1位 | 4 |
又木鉄平 | 巨人 | 2023年5位 | 2 |
富田蓮 | 阪神 | 2022年6位 | 2 |
西舘勇陽 | 巨人 | 2023年1位 | 1 |
岡留英貴 | 阪神 | 2021年5位 | 1 |
門別啓人 | 阪神 | 2022年2位 | 1 |
石田裕太郎 | DeNA | 2023年5位 | 1 |
該当者なし | 43 |
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