埼玉西武の西口文也監督(53)が、来年2月の春季キャンプについて言及し、ドラフト1位・小島大河捕手(22=明治大)、同2位・岩城颯空投手(22=中央大)、同3位・秋山俊外野手(22=中京大)の3選手を、主力組であるA班(宮崎・南郷)でスタートさせる方針を明言した。再建期にあるチームにおいて、即戦力ルーキーたちを初日から英才教育する構えだ。
西口監督が明言「3位まではA班で」
指揮官の方針は明確だった。「とりあえずドラフト3位まではA班(1軍)で連れて行く(スポーツ報知)」と断言。1月の新人合同自主トレの状態も見極めつつ、基本線として上位3人を南郷キャンプに帯同させる考えを示した。
昨年のドラフト2位・渡部聖弥選手が1軍キャンプからレギュラーを掴み、12本塁打を放つ活躍を見せた成功体験も背景にある。「いい意味で今年、聖弥が期待を裏切ってくれたというか、期待以上の働きでこっちを驚かせてくれることが多かった(日刊スポーツ)」と振り返り、今年の新人たちにも同様の飛躍を期待している。
ドラ2岩城に「守護神」の可能性も?
具体的な起用法についても言及があった。ドラフト2位の左腕・岩城颯空投手については「適性的にはリリーフの方があるかな(日刊スポーツ)」と中継ぎでの起用を示唆。さらに、「キャンプで見てみて本当に良かったら(スポーツ報知)」と、ルーキーを守護神へ抜擢も「あるかも知れない」と含みを持たせた。
正捕手候補のドラフト1位・小島大河選手には「キャンプからしっかりブルペンで(投手の球を)捕って、学びながら成長してほしい(スポニチ)」と要望。身体能力の高いドラフト3位・秋山俊選手についても「未知数だけど、秋山とかもどういう形になるのか楽しみ(日刊スポーツ)」と期待を寄せた。
極端な投手中心ドラフトによってチームのバランスが傾き、成績が低迷していた西武だが、FAで桑原選手や石井選手を獲得すると共に、昨年の渡部選手、そして小島選手、秋山選手と大学の中心野手を獲得して、急ピッチにチームを立て直しを図っている。まだファンが満足する成績ではないが、こういう時を見ているのは非常に楽しい時期でもある。岩城投手も含めて3選手ともバリバリの即戦力であり、チームが一気に浮上することも期待できる。
小島大河 プロフィール
- 氏名: 小島 大河(おじま・たいが)
- 所属: 明治大学(22歳) → 西武(ドラフト1位)
- ポジション: 捕手
- 投打: 右投左打
- 主な特徴: 打てる捕手として大学日本代表でも活躍。正捕手争いに殴り込みをかける。
岩城颯空 プロフィール
- 氏名: 岩城 颯空(いわき・はくあ)
- 所属: 中央大学(22歳) → 西武(ドラフト2位)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 主な特徴: 最速150キロ超の直球を持つパワー系左腕。リリーフ適性が高く、守護神候補としても名前が挙がる。
秋山俊 プロフィール
- 氏名: 秋山 俊(あきやま・しゅん)
- 所属: 中京大学(22歳) → 西武(ドラフト3位)
- ポジション: 外野手
- 投打: 右投左打
- 主な特徴: 走攻守三拍子揃った万能外野手。高い身体能力を武器にレギュラー奪取を狙う。










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