日立製作所のプロ注目投手・鈴木康平投手が先発し、8回8安打1失点の粘投を見せた。球速は150キロを記録し、視察した9球団スカウトは最高の評価を示した。
変化球も
都市対抗北関東代表リーグで、大切な新日鐵住金鹿島戦に先発を任された鈴木康平投手はこの日、最速は150キロを記録、また得意のフォークボールの他に多彩な変化球を織り交ぜた。
8回で8安打を許したものの、2失点に抑える粘投を見せ、6-2でチームの勝利に貢献した。「ランナーを出したけど粘れてよかった。変化球でカウントが取れた」と話した。
鈴木投手は千葉明徳高校時代に146キロを記録し、フォークボールも鋭くプロから注目されたが、3年時に調子が良くなく、また制球に課題も見せた事から、国際武道大への進学を決めた。
その国際武道大でもなかなか結果が出せず、3年時には右肩の腫瘍を摘出する手術を受けた。それでも4年時には148キロを記録し再び注目されたものの、日立製作所に進んだ。
社会人では先発として期待をされ、この日の投球のように先発でも、変化球でカウントを取ったり、粘りのピッチングもできるようになった。
プロのスカウト絶賛級
この日は9球団のスカウトが視察に訪れた。東京ヤクルトの橿渕スカウトデスクは「先発完投型の右腕でトップランク」と話すと、福岡ソフトバンクの荒金スカウトは「1位候補でしょう」と話し、共にドラフト上位ランクの選手と評価した。
2013年ドラフトで千葉ロッテが1位指名した石川歩投手が、ドラフトイヤーの2013年に急成長を見せ、千葉ロッテ・巨人が1位指名するほど評価が高まったが、鈴木投手もこのまま都市対抗本選でもこの投球ができれば、同じように評価が急上昇し、単独1位指名を狙ってくる球団も出てくるかもしれない。
プロ9球団が視察しヤクルト・橿渕スカウト部デスクは「先発完投型の右腕でトップランク」と評価した。
最速150キロの直球に、フォークなどの多彩な変化球を交えて8奪三振。「ランナーを出したけど、粘れて良かった」と振り返った。
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