都市対抗野球では新日鐵住金東海REXに補強されているヤマハの鈴木博志投手が、リリーフで登板し自己最速に並ぶ155キロを記録した。
3回1安打4奪三振
社会人投手の目玉・鈴木博志投手がようやく登板した。この日のHonda戦で7回から2番手で登板すると、初球から155キロを記録しスタンドを沸かせた。「初球は狙っていましたが、出るものだと思っているので」と話し、155キロ狙っていたことを明かした。
その後も150キロ台のストレートを連発し、3回を投げて1安打4奪三振無失点、完璧に違いリリーフで相手を力でねじ伏せた。「REXのためにやるべきことをやった結果、プロにつながれば」と話し、プロにもつながるピッチングだった。
11球団40人
都市対抗には連日、プロのスカウトが大勢詰めかけているが、この日は11球団40人のスカウトが視察に訪れ、社会人NO.1投手の投球を見守った。
埼玉西武の前田育成アマ担当部長は「ものが違う。1位で消えますよ」と話し、鈴木投手が抜きんでていると評価した。また東北楽天の長島スカウト部長も「今年見た選手で一番、球が速い。今でもリリーフは十分できる」とプロで即戦力として活躍できると絶賛した。
昨年も都市対抗で登板し、150キロの圧倒的なストレートを見せた。ただし制球などにやや不安定な感じもさせた。しかし今年は、余裕も感じさせるようなピッチングとなり、成長していることが感じられた。鈴木投手は「3年目にドラフト1位でプロに行くという目標を立てた。その通りに来ている」と話した。
ドラフト1位で指名されるのは間違いない。来年は即戦力リリーフとして、プロ球界でもトップクラスの投手と言われるかもしれない。
ヤマハからの補強選手の剛腕ぶりを、中村淳監督は「力でねじ伏せる投球に期待して送り出し、その通りにやってくれた」と称えた。西武の前田俊郎育成アマ担当部長は「ものが違う。(ドラフト)1位で消えますよ」とうなった。
七回から登板した鈴木博はヤマハからの補強選手。自己最速タイという155キロを計測するなど直球で押し「ゼロで締められて良かった」とほっとしていた。ドラフト1位でプロ入りを目指す20歳の鈴木博は「REXのためにやるべきことをやった結果、プロにつながれば」と今後へ意気込んだ。
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