都市対抗野球、Honda熊本はJR東日本に4-1で勝利、ルーキーの山本卓弥選手が2試合連続ホームランなど3打点の活躍を見せた。
1番バッター
山本卓弥選手は神村学園出身で、高校2年時のセンバツで開幕戦でホームランを放つなど、スラッガーとして注目された。185cm85kgの恵まれた体があり、亜細亜大では3番センターなど主軸として出場していたが、ホームラン数は少なく、ヒット数もそれほど多くなく、2019年のドラフト会議ではプロ志望届を提出したものの指名はなかった。
Honda熊本に進むと、1番バッターとして出場するようになる。大きな体だが素直に出るバットが魅力で、広角に外野手の頭を越す打球を打てる。今大会では初戦の日本通運戦で外角低めの球をライトスタンドに運ぶ先頭打者ホームランを放つと、この日も4回にやや甘い真ん中の球を振り抜き、打球はライトスタンドに飛び込んだ。
5回にも1アウト満塁からうまく一二塁間へと運ぶバットコントロールを見せ、7回には相手のファインプレーもあったが、低めの球をうまくすくって弾き返し、センターオーバーになりそうな打球を飛ばした。この日は4打数2安打3打点1本塁打、「ホームランはシャープなスイングで打つポイントだけ注意した。タイムリーは体を開かず打てました」と話した。
山本選手は「チャンスがあれば目指したい」とプロ入りを目指している。1番バッターとしてこの打撃を続けることができれば、スカウトの評価軸もうまく切り替わって来年のドラフト会議でプロ入りとなる可能性もある。

神村学園(鹿児島)では2年春に出場したセンバツの開幕戦で大会1号。6年後の都市対抗でも先頭打者本塁打を放った1回戦に続く2戦連発だ。亜大4年時だった昨年のドラフトでは指名漏れしており「チャンスがあれば、(プロを)目指したい」と力強く話した。
コメント