オリックスは、ドラフト6位で指名した日本生命・阿部翔太投手と、契約金2500万円、年俸880万円で仮契約を交わした。背番号は45。28歳のオールドルーキーが誕生する。
151キロ右腕
阿部翔太投手は酒田南では捕手としてプレーし、成美大に進んで投手に転向をすると、2年生の秋に結果を出して7球団が注目する投手になった。その後、日本生命に進み、主にリリーフとして最速151キロの速球を投げ、好投を見せ続けたものの、ドラフト会議での指名はなく、今年、社会人6年目、28歳となった。
今年は主な社会人の大会がなかった。しかし秋に行われた都市対抗予選の2次予選では、日本製鉄広畑戦で先発して7回2/3を無失点に抑える好投を見せ、残り1つの出場枠を争う第5代表決定戦でも先発、4回途中で降板したものの、都市対抗本戦出場に貢献した。
本戦では初戦のHonda鈴鹿戦で2番手で登板し2回2/3で4安打2失点と有終の美を飾れなかったが、「今後、この悔しさを持ってやって行くことが日本生命へ対しての恩返しになると思うので、切り替えてやっていきたい」と、6年間お世話になった日本生命の恩返しを誓う。
指名してくれたオリックスにも「仮契約を終えてプロへの実感が湧いています。年齢的にも指名にあたって本当にリスクがあったと思うので、本当に感謝しています」と話す。
都市対抗野球では投手・野手ともにレベルの高いプレーを見せた社会人野球の選手たち。阿部投手が活躍をすれば、今年のドラフト会議で、わずか10人しか指名されなかっただった社会人野球の選手にも希望を与え、指名される選手も増えていくと思う。
大きなものを背負っているかもしれないが、まずは自分のため、家族のために結果をのこしてほしい。
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