プロ注目投手同士が1点勝負の投げ合い、トヨタ自動車・渕上佳輝投手とTDK・小木田敦也投手

社会人野球ドラフトニュース 2021年ドラフトニュース

社会人野球日本選手権では、トヨタ自動車とTDKの1回戦最後の試合が行われ、プロ注目投手同士の投手戦が演じられた。

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渕上投手

トヨタ自動車は社会人2年目で今年、ドラフト会議の指名解禁となる新エース・渕上佳輝投手が先発する。渕上投手は星槎道都大時も低めに制球されたストレートを投げ、明治神宮大会でも好投を見せていたが、この日も低めに集まる投球でTDK打線を抑えていった。

制球力が良いからといって、球威が無い投手ではない。すでに150キロを記録しているし、この日はほっともっとフィールドの球速表示が非常に出にくいため、140キロ前半だったが、他の試合の投手などと比較すれば140キロ後半は記録していそうだった。

初回にヒットと四球でピンチを作ったが、そこで落ち着いて2つのアウトを奪って抑えると、8回を投げて5安打3奪三振1四球で無失点、トヨタ自動車のエースにふさわしい投球を見せた。得意のチェンジアップに加え、スライダーのキレも良く、安心して見ていられる投球だった。

先輩の栗林投手(2020年広島ドラフト1位)からは、練習に妥協をしない姿を見せられた。制球を良くするために外角低めだけに100球以上を投げ込んだ日もある。栗林投手とは違うタイプだが、プロで見てみたい投手だ。

小木田投手

TDKは5年目のエース・小木田敦也投手が先発した。5年目と言っても角館高校からTDKに入っており、渕上投手の1つ下の学年となる。ベテランだが若い投手だ。

それでもこの日は老獪とも言える投球だった。相手バッターを見ながら、ストレート、カットボール、スライダーの変化球を巧みに投げ分けていく。先頭打者を確実に打ち取りった。4回にランナー2塁の場面でセンター前にヒットを浴びたが、北畠栞人選手のバックホームで得点を阻んだ。

7回まで5安打無失点と好投を見せていた。しかし8回、先頭打者に不運な3ベースヒットを許すと、タイムリーヒットを浴びて1点を失った。結局、この回でマウンドを降り、0-1で敗れた。8回7安打1四球で1失点と、こちらも安定感抜群の投球だった。

このような投球を見せるが、小木田投手は最速153キロの速球を投げ、リミッターを外すと140キロ後半から150キロ台を連発する。大学卒1年目の世代の投手で、これだけ実戦的な投球もあり、ポテンシャルもある投手は、評価されてプロ入りをしてほしい。

TDKは9回に、渕上選手と同じ学年で、昨年の都市対抗で154キロを記録して注目される鈴木大貴投手が登板し、1回1安打1奪三振無失点に抑えた。球は速かったものの、少し制球が安定していなかった。小木田投手よりも年歴では1つ上で、やや変則的なフォームからの力のある速球を、プロ側がどのように評価するか注目したい。

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トヨタ自動車 “新エース”渕上8回零封!2大大会初先発「先に点を与えることだけはしたくなかった」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
 1回戦1試合があり、3大会ぶり6度目の優勝を目指すトヨタ自動車が1―0で競り勝ち2回戦進出を決めた。先発した渕上佳輝投手(24)が8回無失点の好投で貢献。1回戦16試合は全て終了し、9日からは京セラドームに舞台を移して大会が再開される。
TDK 最速153キロ右腕・小木田が好投も第1回大会以来の初戦突破ならず - スポニチ Sponichi Annex 野球
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