JR東日本の153キロ左腕・山田龍聖投手が、都市対抗野球初戦のHonda熊本戦で先発し、7回2/3を投げて7安打10奪三振3失点の投球をみせた。この試合には巨人の原監督、水野スカウト部長が視察をした。
149キロ
山田龍聖投手はこの日、初回に最速149キロを記録するなどエンジン全開で立ち上がり、2者連続三振を奪って「ヨッシャー」と吠えた。2回も2つの三振を奪うなど迫力ある投球をつづけ、8回途中までに10奪三振、ストレートで奪った三振が8つだった。
4回にはホームランや死球からのタイムリーで2失点、2-2の同点の8回には、勝ち越しのヒットを許し3失点、試合に敗れて社会人野球を終えたが、「JR東日本でやる最後の大会だった。日本一を目指してやってきていたので、勝ちたいという気持ちでやっていた」と攻めの投球をみせた。
山田投手は巨人にドラフト2位で指名され、この日の東京ドームのマウンドが来年からの仕事場となるが、「マウンドの感触としては、硬いので投げやすかったです」と話す。この日は巨人の原監督と水野スカウト部長が視察し、原監督は「闘志あふれる投手、自信を持っていいコンディションで入ってきてほしい」と気持ちのこもった投球を評価した。
また水野スカウト部長も「もちろん期待はしてる。リリーフとしても考えられるし、どっちにしろ期待してる。東京ドームのマウンドは少し硬めだから、もう少し慣れたら、もっとリズムよく投げられるようになるし、球速も出てくると思う」と話し、先発・リリーフとして期待をしていると話した。
高岡商3年時の甲子園で、根尾・藤原の大阪桐蔭を相手に好投をし、ドラフト候補として注目されたが、「まだプロで通用しない」と判断し、「3年でプロに行く」とJR東日本に進んだ。その後、少し時間はかかったものの3年目の今年、最速153キロの速球を投げ、公式戦でも先発として投げられるようになり、ドラフト2位でプロ入りをした。
プロでは、「しっかり投げ切ったボールを打たれたので、強いボールや精度の高いボールを自分の中でしっかりと考えていきたい」と話した。力投型左腕投手として、力強い球で巨人の投手陣に迫力を加える。

直球で8つ 原監督、水野スカウト部長が熱視線を送る前で、大器の片りんを見せた。この日は10三振中8つが直球。「今日はストレートが走っていましたし、精度も良かったです」。終盤まで140キロ台後半を維持するなど、球威は衰えなかった。指揮官は「闘志あふれる投手、自信を持っていいコンディションで入ってきてほしい」と入団を心待ちにした。
視察した巨人・水野スカウト部長「(先発として)もちろん期待はしてる。リリーフとしても考えられるし、どっちにしろ期待してる。東京ドームのマウンドは少し硬めだから、もう少し慣れたら、もっとリズムよく投げられるようになるし、球速も出てくると思う」



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