トヨタ自動車のプロ注目右腕・吉野光樹投手が、自己最速を更新する150キロを記録し、西濃運輸を6回3安打6奪三振1失点に抑える好投を見せた。視察したスカウト陣から高く評価する声が聞かれた。
150キロ
吉野光樹投手は上武大時代も最速149キロの右腕投手として注目されていた。今年、トヨタ自動車の2年目でドラフト指名解禁となる。
この日の西濃運輸戦で社会人の公式戦初先発をすると、初回の2アウトから150キロを記録、自己最速を更新して大台に乗せた。序盤の得意のフォークが高めに浮いたが、元中日のエースでテクニカルアドバイザーを務める吉見一起氏よりアドバイスを受け、ボールの握り加減を変えると徐々に安定していった。
6回には1アウト2、3塁となったが、内野ゴロ2つで1失点に抑え、6回3安打6奪三振1失点で抑えた。「すごく緊張して前日から不安はありましたが、自分がやるべきことをシンプルに考えて、高祖さんのミットめがけて投げました」と話した。
この投球に視察したスカウトも高評価をしている。
東北楽天・山田スカウト:「強いボールを投げられる先発タイプ。完成度が高い」
中日・米村シニアディレクター:「真っすぐに力があって制球も悪くない。プロですぐローテに入れるようにこれからも経験を積んでほしい」
今年は全体的にまだ即戦力と呼べる投手が大学、社会人にも少ないが、吉野投手はそのカテゴリでもかなり上の方に来そうな投球内容だった。「プロは小さい頃からのあこがれ。活躍したいというのはある。これからも真っすぐにはこだわって変化球の精度も上げていきたい」と話し、プロへの思いもある。
これからの投球も注目されそうで、先発として結果を残し続けられれば、秋のドラフト会議では上位指名の可能性もありそうだ。

ドラフト候補生の好投にバックネット裏のスカウトからも評価の声が上がった。楽天の山田スカウトは「強いボールを投げられる先発タイプ。完成度が高い」と話すと、中日の米村シニアディレクターは「真っすぐに力があって制球も悪くない。プロですぐローテに入れるようにこれからも経験を積んでほしい」と今後も注視していく方針だ。

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