社会人野球日本選手権では、広島がドラフト3位で指名した益田武尚投手、5位で指名した大阪ガス・河野佳投手、6位で指名したトヨタ自動車・長谷部銀次投手がそれぞれ力投を見せた。
益田投手1イニング1失点
広島ドラフト3位の益田武尚投手は、5位の大阪ガス・河野佳投手と投げ合う形で9回に登板すると、1イニングに3安打を許して1失点したものの最速は153キロを記録し、リードを保って勝利した。
「ガス対決を取りたい気持ちが大きかった。今日の直球なら押していけると思ったが、コントロールしすぎて甘くいってしまった」と3連打で1失点したことを反省した。投げあった河野投手については、「真っすぐは凄いものがある。抑えていたので、負けないように投げようと思った」と話した。
河野投手は3回1/3を自責点0、味方のエラーで1失点をしたが、最速151キロと球速が戻った。それでもプロ入りに慎重な姿勢を示した。
ドラフト6位で指名したトヨタ自動車の長谷部銀次投手は、TDKとの対戦で1-1の同点の8回に登板すると、2アウト2塁で1ストライクという場面で登板した。144キロのストレートで空振りを奪って追い込むと、最後は142キロのストレートで空振り三振を奪い、ピンチを抑えた。
チームも4-2で勝利し、役割の大きなリリーフ登板となった。「気持ちを前面に出し、打者に向かっていけるのが強み。チームに勢いを与えることはできたかなと思います」と話した。
長谷部投手は広島から指名を受け、トヨタ自動車の先輩の栗林投手から「日本選手権を頑張ってから、カープに来てくれ」と言われたという。トヨタを日本一に導き、広島で栗林投手とともに後ろを守る投手になる。
ピンチでも腕を強く振ることのできる勝負強さが持ち味。2球ともに外角狙いが逆球となったものの、強く腕を振ったことで、2球続けて空振りを奪うことができた。
「気持ちを前面に出し、打者に向かっていけるのが強み。チームに勢いを与えることはできたかなと思います」
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