3月9日に開幕するJABA東京スポニチ大会の組み合わせが決まった。出場する日立製作所は、慶応大時代に152キロの速球を投げ、リリーフとして活躍した生井惇己投手が復活をかけて登板する。
148キロ
生井惇己投手は慶応大のリリーフとして、152キロのストレートを右打者のインコースにグイグイと攻める投球を見せ、ドラフト候補として注目された。しかし、大学4年の5月に左肘を痛め、その後、トミー・ジョン手術を受けた。
プレーを断念することも考えたというが、リハビリを経て昨年に投球を開始、最初は140キロ台前半しか出なかったが11月には148キロを記録し、ストレートが戻りつつある。「投げられた時はうれしかった。やめなくて良かった」と話し「ケガをしていたとは思えないほど状態はいい」という。
昨年のスポニチ大会では慶応大で同学年だった東芝の下山悠介投手が優勝に貢献して新人賞を獲得した。またトヨタ自動車の増居翔太投手も活躍し、「2人とも凄いなと思った。」と話す。それでも強気が持ち味の生井投手は、「今年は自分がスポニチ大会の顔になる」と話す。
大学時代はリリーフ専門の左腕投手だったが、先発での登板も視野に入れ、現在はチェンジアップやツーシームを磨いている。「今年は勝つための戦力になりたい。そしてドラフト解禁でもあるので、結果を残していればおのずと見えてくる」と大学時代から希望するプロ入りを目標に、「スポニチ大会は最初の大会。チームにいい流れを持ってこられるようなニュー生井を見せたい」と話した。
大学時代のあの球を投げることができれば、ドラフト候補としてかなり注目される投手になりそうだ。


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