都市対抗野球近畿地区2次予選では、NTT西日本のプロ注目左腕・伊原陵人投手が好投してパナソニックに勝利した。この試合には9球団のスカウトが視察し、阪神のスカウトが評価している。
阪神4人、巨人5人
先発した148キロ左腕の伊原陵人投手は初回、2アウト満塁から押し出しの死球を与えて先制点を与えてしまうが、2回から7回までは無失点、ストレートは147キロを記録し11個の三振を奪う。7回5安打11奪三振1失点の快投で、パナソニックに8-2で勝利した。
「何とか粘れました。序盤は気持ちが入っていて体が前に流れ気味だったので、その修正をかけようと思いました。感覚的にしっくりきていたわけではないですけど、悪いなりに粘れたと思います」と話し、本調子ではなかったものの、途中で修正をしながら勝利に貢献した。
この日は阪神が畑山統括スカウト以下4人、巨人が水野スカウト部長以下5人態勢で視察するなど9球団のスカウトが視察し、阪神の熊田スカウトは「直球が強く、切れもある。救援適性がありそう。プロでも十分通用する」と評価した。
伊原投手は大商大時代にプロ志望届を提出したものの指名漏れとなり、NTT西日本に入社して今年2年目で再び指名解禁となる。この都市対抗2次予選で素晴らしい投球を続けており、ドラフト会議での指名が濃厚となっているとみられ、2位までに指名される可能性もありそうだ。
また遊撃手で1番で出場の水島滉陽選手もプロが注目しており、この日は1安打に2つの四球で3度の出塁、「ランナーがいる場面が多かったので、そこは1本出そうとは思って打席に立ってたんですけど、相手のボールもしっかり冷静になって見極められたので、それが結果四球に。それはよかったです」と話した。


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