社会人野球日本選手権は7日に2回戦が行われ、日本生命がJFE西日本を4-1で下し、2年ぶりの8強入りを決めた。この試合で、大卒2年目の最速152キロ右腕・真野凜風(まの・りんか)投手(23)が、トミー・ジョン手術からの復活を印象付ける快投を披露。6回から2番手で登板すると、手術後最長となる4イニングを2安打無失点に抑え、視察したNPB5球団のスカウトに来秋ドラフト候補として強烈なアピールを行った。
TJ手術から復活、手術後最長の4回無失点
4-1とリードした6回からマウンドに上がった真野凜風投手。その右腕から、ようやく本来の力が解き放たれた。この日の最速は148キロを計測。全55球のうち30球を占めたスライダーを軸に相手打線のバットを折り、4回を2安打3奪三振無失点と完璧なリリーフを見せた。「やっと自分の投球ができた。自分の腕の振りができたかなと思います」と、手術後最長イニングとなったマウンドで、確かな手応えを掴んだ。
指名漏れ、即手術…苦難乗り越え「来年に期待」
189cmの長身右腕は、同志社大学4年時にプロ志望届を提出したが、右肘痛の影響もあって指名漏れを経験。名門・日本生命に入社直後の昨年5月、トミー・ジョン手術を決断した。「手術をさせてくれた会社に恩返しをしたい」と、今秋のプロ入りは封印。今年4月に復帰登板を果たしたものの、本調子には程遠く、「怖さはなくても体が勝手に制御している部分があった」と、苦しいリハビリ期間を振り返る。
その苦難を乗り越えた右腕のこの日の快投に、横浜DeNAや楽天などNPB5球団のスカウトも熱い視線を送った。
東北楽天・足立祐一スカウト:「力強く腕を振れていた。スライダーもしっかりと操れていたし、来年に期待したいです」
恩返し誓う来季へ
今夏の都市対抗では2試合の登板に終わっていたが、日本選手権という大舞台でついに覚醒の兆しを見せた。「ここから1年間、会社に恩返しする」。大卒2年目が終わろうとする今、そのポテンシャルが花開こうとしている。来秋のドラフト戦線で、真野投手が主役の一人となる可能性は十分にある。
真野 凜風 プロフィール
- 氏名:真野 凜風(まの りんか)
- 所属:日本生命
- 出身:天理高校(軟式) – 同志社大学
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 身長・体重:189cm・82kg
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。最速152キロの長身右腕。大学4年時に指名漏れ、入社直後にトミー・ジョン手術を経験。日本選手権2回戦で手術後最長の4回を無失点、148キロを計測し復活をアピールした。

httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/08/kiji/20251107s00001003333000c.html
httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/07/kiji/20251107s00001003197000c.html






コメント