大学野球も春季リーグ戦が佳境となっている。東海大はエースで今年のドラフト候補・渡辺圭投手が大東文化大を相手に4安打14奪三振の快投で完封、1-0で勝利を手に入れた。
東海大は伏見寅威捕手(オリックス3位)、坂口真規選手(巨人ドラフト5位)が抜けるなど、要の選手が抜け厳しい戦いとなったが、鋭いフォークを持つ渡辺投手が完封でギリギリの勝負をものにした。対する大東文化大は147km/h右腕・景山貴也投手が1失点完投と見事なピッチングを見せ、王者東海大をあと一歩まで追い詰めた。これから注目したい投手。
関西六大学リーグでは京産大のプロ注目186cm左腕・岩橋慶侍投手が大経大戦で先発し6安打7奪三振で2失点完投勝利を挙げた。また、龍谷大の1年生・西隆聖投手が大商大戦で先発を任されると6安打2失点完投勝利を挙げた。西投手は倉敷商出身で昨年の甲子園でベスト8まで勝ち進んだ投手。
関西学生リーグでは関大の2年生・石田光宏投手が近大を相手に5安打7奪三振2四死球で完封、1-0で勝利した。石田投手は近江高校出身で最速140km/hながら打たせて取る粘りの投球が持ち味。また同志社大vs京大戦では、京大の147km/h右腕・田中英祐投手が5回を2失点と好投するも、同志社大の2番手で147km/h右腕・柏原史陽投手が5イニングを2安打7奪三振と快投で無失点に抑え、同志社大が勝利した。田中投手も3年生で来年のドラフト候補の一人、京大という事もあり注目度が増すでしょう。また柏原投手は桐光学園出身の2年生、この快投でエースとして成長を見せられるか。
4季連続65度目の優勝を目指す東海大は、3季連続の開幕投手を務めた左腕・渡辺圭投手(4年=東海大甲府)が1―0で大東大を4安打完封。14奪三振の快投で白星スタートを飾った。城西大は増田優貴投手(3年=八代東)が完封し、筑波大に先勝した。
龍谷大と京産大が先勝した。龍谷大は1年生右腕の西隆盛が、大商大を6安打2失点に抑えて完投。元ヤクルトの山本樹新監督(42)にリーグ戦初勝利を贈った。京産大は1点を追う8回2死満塁で、藤原隆蒔(1年)の左越え適時二塁打などで4点を奪い逆転。プロ注目の岩橋慶侍(4年)は2失点完投で今季3勝目を挙げた。
4月に入学したばかりの1年生右腕が、山本監督へ初勝利をプレゼントした。3日前に先発を伝えられた西隆は9回を6安打2失点で初勝利。「課題もあるが、完投できたのは収穫です」と大役を果たして胸を張った。
倉敷商のエースとして、昨年は春夏連続で甲子園出場。シンカーを武器に夏は23年ぶりの8強に導いた。この日は決め球に加え、かつてヤクルトの中継ぎとして01年日本一に貢献した山本監督直伝のマウンドさばきで、ピンチを乗り切った。
関西学生野球リーグ第2節第1日(13日、関大1-0近大、皇子山)関大の石田が開幕戦の同大戦に続き、九回を一人で投げ抜いてリーグ戦初完封。主戦投手が2人卒業したこともあり、「自分がやらないといけないという気持ちを持って投げられた」と2年生エースは頼もしい限りだった。
制球力を武器に低めを丁寧に突き、内野ゴロの山を築いた。「先頭を出さず、初球を打たれないように」と話す右腕の三塁を踏ませない投球に、藤田監督も「いい持ち味を出してくれた」と絶賛した。。
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