亜大・九里亜蓮投手が無四球完封、本来の投球に手ごたえ

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 東都リーグも優勝が決まる大一番を迎えている。亜大vs中大の試合では亜大・九里亜蓮投手が先発し、9回を6安打も7奪三振、無四球で完封勝利を挙げた。

 九里投手は186cmの長身から147km/hを投げるが、その特徴は低めの制球にある。投げ込みで培われた低めのコントロールの感覚は抜群で、無四球こそ九里投手の真骨頂といえる。この日の最速は144km/hだが27アウトのうち13が飛球でのアウトで、これについて九里投手は「低めに投げたので、すくっていたと思います」とコメントしている。

 今シーズン初戦の青学大戦では6回途中までに10三振を奪ったものの5失点している。「強い球を投げようとして肩が開いていた」と話したが、2戦目の先発に回されてからは徐々に落ち着いた本来のピッチングができるようになり、ミニキャンプを行った後の駒大戦では9回5安打6奪三振、無四球で完封、この日も無四球完封と調子を取り戻した。

 九里投手の5勝目と水本弦選手の2本のタイムリーで亜大は優勝に王手をかけた。優勝すれば4季連続優勝となり、大エースだった東浜巨投手の抜けた穴を、九里投手と山崎康晃投手がしっかりと埋めた。

 一方、中大は来年のドラフト候補・島袋洋奨投手が先発し149km/hを記録したものの、四球から失点するなど、8回7安打6奪三振5失点という内容で敗れた。秋田監督は「もう一つ遅い球があれば真っすぐが有効になる。あの子の試練」と話した。秋に向けてどんな成長をしていくのか、プロを意識する時期に入ってくる。

 マウンドで仁王立ちする九里の執念が、チームを逆転Vへ大きく前進させた。「優勝とか意識せずに、任された試合をしっかり投げる。その気持ちだけでした」。低めの制球が安定し、7回無死一、三塁のピンチも、2三振を含む快投で後続をピシャリ。5勝目は2戦連続の完封劇だった。

 今季は青学大戦で開幕投手を務めたが、5回2/3を6失点で黒星。それ以降、1戦目先発を山崎康晃(3年)に譲っていた。左肩が開くフォームを修正したことで、15日の駒大戦で今季初完封。生田勉監督(46)も「やっと本来の投球ができた」と、主戦投手としてマウンドに送り込んでいた。

亜大、4連覇へ!エース九里が完封/東都  - サンケイスポーツ:2013/5/30

 「優勝は意識しないで、任された試合を投げ切ることだけを考えた。低めに投げられた」

 昨年まで東浜巨投手(現ソフトバンク)との“二枚看板”だったが、今季初戦の青学大1回戦では力みから体の開きが早くなり、六回途中8安打6失点で降板。走り込みや投げ込みで修正しながら徐々に調子を取り戻し、この日は九回にも141キロをマークするなどスタミナは十分だった。

 エース右腕の完全復調に、生田監督も目を細める。「あとは4年生を中心に、思い切って伸び伸びと野球をしていくだけです」と4連覇へ自信を口にした。

 島袋から4回に先制打を放ち、6回にも適時二塁打。2安打2打点で打率を・375に上げた。昨年は大阪桐蔭の主将を務め、甲子園春夏連覇を達成。チームメートだった阪神の藤浪を引き合いに「藤浪だけじゃないぞ、とひそかに頑張っています」と話した。


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