慶大・白村明弘投手がリリーフで2回無失点、1年生・加藤拓也投手が150km/h記録、明大1年生・星知弥投手が154km/h記録

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 台風一過の東京六大学リーグで、慶大・白村明弘投手を覆っていた雲もスッキリ晴れ渡った。

 開幕カードの立教大戦で先発したが3回1/3で7安打5失点しマウンドを降りた白村投手、この日は8回に同点に追いつかれた場面で登板すると、打者6人を1奪三振ノーヒットに抑えた。チームは9回に勝ち越し、白村投手がリーグ通算10勝目を手にした。

 白村投手は先日の登板後に、亜大・九里亜蓮投手、九共大・大瀬良大地投手などとメールをし、九里投手から「打てるものなら打ってみろという球は打たれない」とアドバイスを受け、この日は上から見下ろす感じで「オラオラ系で投げたほうがいい。優等生になっていた」と話した。

 最速は147km/h、この投球を続ける事ができれば150km/hもクリアするだろうし、やはり実力の高い選手として再評価されるかもしれない。この日は広島の苑田聡彦スカウト統括部長が「何とか自分の感覚をつかみたいという向上心があるのはいいこと」と話した。

 まだこの日は1年生投手の活躍が光った。慶大で先発したのは1年生の加藤拓也投手、春は3試合にリリーフで登板していたが先発すると150km/hを記録したストレートで7回途中まで投げて、6回0/3で5安打3奪三振3四死球2失点の好投を見せた。慶大は1年生で150km/hを記録する投手が突然出てくる印象があり、福谷浩司投手(2012年中日ドラフト1位)や現4年生の山形晃平投手なども150km/hを記録していた。このまま順調に成長して欲しい。

 また明大vs東大の試合では1年生の柳裕也投手が2番手として2回を1安打4奪三振と好投すると、4番手で登場した1年生・星知弥投手が自己最速の154km/hを記録し打者2人を抑えた。星投手は宇都宮工時にも150km/hを記録しておりプロからも上位候補として注目されていた逸材だった。大学に入ってから「フォームを安定させようと腹筋、背筋など体幹を鍛えてきた」と話し、その成果が早くも出ている。ゆっくりと確実に成長している印象を受ける。4年生となったときにどんなピッチングをするのか、非常に楽しみだ。

 最後の打者を遊ゴロに仕留めた慶大・白村。9回途中から2回を完全救援で雄叫びを上げた。

 「(投球内容は)あまり覚えていない。自分はもともとオラオラ系なので、優等生はもうやめます。ここまで来たら精神面が大事」

 強気な発言が復活を予感させた。14日の立大との開幕戦では4回途中5失点で降板。試合後に亜大のエース・九里から「打てるものなら打ってみろという球は打たれない」とメールをもらい、気持ちを切り替えた。台風18号の影響で2日間、試合が流れたが、16日にはブルペンで約200球の投げ込み。この日は2年ぶりというワインドアップから、最速147キロを投げ込んだ。一塁手の松本大からは「上から見下ろして投げろ」と声を掛けられ、「みんなに救われた」と感謝した。

 振りかぶる投球フォームに変更する姿に、広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「何とか自分の感覚をつかみたいという向上心があるのはいいこと」と評した。「どこでも全力でやるだけ」と話すドラフト上位候補右腕が、最後の秋に強気を取り戻した。

 春秋連覇を狙う明大が、先発全員得点の19安打16得点で東大に大勝。開幕2連勝で勝ち点を手にした。4番手で登板した1年生右腕・星知弥がリーグ最速にあと1キロに迫る154キロをマークした。

 8回1死から登板した明大のルーキー・星が、154キロの直球を披露。「調子は良かった。ボールも行っていた感じもあった」。法大・三嶋(現DeNA)がマークした1年生&六大学最速155キロにあと1キロ。まだ先発も勝利も未経験。栃木出身の剛腕といえば、作新学院の江川卓(元巨人)が挙がるが「もっと上に行きたい。先発でも投げたい」とその名のごとく、神宮のスターを目指す。

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