早稲田大・有原航平投手は5回2失点も現役最多18勝、千葉ロッテ球団本部長が視察

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 東京六大学の早稲田大vs明治大の3回戦が行われ、早稲田大・有原航平投手、明治大・山崎福也投手のドラフト1位候補同士が先発した。

18勝をかけて

 有原投手と山崎投手、そして法政大の石田健大投手は同学年でチームのエースとして競い合い、現在は3人ともリーグ通算17勝で並んでいる。この日は18勝目をかけてのマウンドとなった。

 明治大山崎福也投手は調子を落としており、1戦目は先発を2年生の柳裕也投手に譲った。この日も3回を投げて4安打を許して3失点し3回で降板した。善波監督も「福也にしても球が高い。あっさりと点を取られてしまう」とエースに苦言を呈すほど、良くない投球だった。

 一方、早大の有原航平投手も普段は150km/hを超し常時140km/h中盤から後半を記録するが、この日は最速が148km/hで調子は良くないと判断すると変化球主体に切り替えた。

 5回を投げて5安打を許して2失点と何とか粘り、味方が8点を奪って勝利し、有原投手が18勝目を手にした。完投した1回戦から中1日の登板だったが「3回戦も投げ切るくらいにならないと」と反省をしていた。

 

千葉ロッテの林球団本部長が視察

 高校野球の大会などが開催されている中で3回戦を視察したスカウトは少なかったと思うが、この日は千葉ロッテの林球団本部長が視察に訪れた。林氏は「必ずどこかが1位指名の評価というのは当然」と話、ドラフト1位評価を確実なものにしていた。

 千葉ロッテは昨年ドラフト1位で獲得した石川歩投手が開幕から活躍を見せており、埼玉西武から涌井投手等を獲得したものの、唐川投手などが不調で先発の数はまだ十分ではなく、即戦力として期待できる有原投手はドラフト候補の一人となる。

 しかし本来は、伸び悩んでいる藤岡貴裕投手やまだ成績を挙げられていない中後悠平投手、川満寛弥投手といった左腕投手陣に対して刺激を与えるため、明治大・山崎福也投手に期待して見に来ていたのかもしれない。

 いずれにしても捕手や内野手、外野手で若い選手が揃ってきており、今年は集中的に投手の指名をするかもしれない。

 

 エース・有原が5回2失点の粘投で現役単独トップの通算18勝目を挙げた。122球を投げた1回戦から中1日。最速148キロと直球が走らず変化球主体に切り替え、打たせて取る巧みな投球だった。3回戦先発は8度目で初勝利。「3回戦も投げ切るくらいにならないと」と満足感はなし。優勝への直接対決となる慶大戦に向けて「負ける訳にはいかない」と並々ならぬ闘志を燃やした。

 「打線が点を取ってくれ、真っすぐと、他の変化球でうまく打たせて取ることができた」
大学球界のエースに求められる3回戦勝利を初めて手にした。明大・山崎との現役最多勝同士の投げ合いを制し、単独最多の通算18勝(10敗)としたのだからさらに価値ある1勝だ。

 視察したロッテ・林球団本部長は「必ずどこかが1位指名の評価というのは当然」とうなずいた。

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