北海道六大学リーグには、プロが注目する3人のドラフト候補投手がいる。東農大北海道で151km/hを投げる風張蓮投手と、1年生から東農大北海道のエースとして活躍をしてきた145km/hを記録する玉井大翔投手、そして春のリーグ戦で5勝を挙げ、大学野球選手権でも登板した吉岡慎平投手の3人だ。
荒削り
吉岡慎平投手はこの日、釧路公立大戦で先発すると初回からストレートで飛ばし4者連続三振を奪う。しかし6回に3安打で2失点、9回にもホームランを浴びて1失点と、9回を投げて5安打13奪三振も3失点という結果だった。この結果に「ありえないっす」と話したものの、「力まず投げられた。」と自己評価している。
吉岡投手は春のリーグ戦で5勝を挙げ、防御率0.46と抜群の投球でチームを優勝に導いた。しかし全日本大学野球選手権では初戦の愛知学院大戦で2本塁打を浴び、5回で3失点で降板した。140km/h後半の素晴らしいストレートを見せながらも4安打中2本がホームランと、全国の力を思い知った。
この夏は力まずに鋭い腕の振りができるようなフォームに取り組み、この秋に臨んでいた。吉岡投手は「少なからず春より良い部分は見てもらえたかな」と話した。
プロのスカウト視察
この日は巨人の山下スカウト部長など6球団10人のスカウトが網走の網走呼人球場に訪れた。東農大北海道の風張蓮投手と共に、吉岡投手も視察の対象だったとみられる。
スカウトからのコメントは無かったが、吉岡投手の「見てもらえたかな」という発言からも、プロのスカウトへの気持ちがあるように見える。
吉岡投手が自分に納得してプロ志望届を提出するか、そしてその時ドラフト会議ではどこの球団が指名をするのか注目される。
今春のリーグ覇者・苫小牧駒大が2季連続Vへ白星発進した。先発したプロ注目の右腕、吉岡慎平投手(4年=札幌日大)が9回5安打3失点で完投勝利。1回先頭から4者連続など13三振を奪ったが、6回に3安打を集中されて2失点。9回には本塁打を浴びて1失点と、後半の失投に「ありえないっす」と苦笑い。夏場に変えた新フォームを習得中で「力まず投げられた。少なからず春より良い部分は見てもらえたかな」と話した。
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