東京六大学が明日開幕、春に続き混戦か

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 いよいよ東京六大学が明日開幕する。春の王者・慶応義塾だが大学野球選手権では初戦で敗退し、真の王者とは言えない。有原航平投手の早稲田大、山崎福也投手の明治大、石田健大投手の法政大とドラフト1位候補がチームを引っ張れるかどうかにも注目が集まる。

展望

 慶応義塾大は春は早慶戦に見られたような1点を争う粘りの野球で優勝を収めた。3年生の谷田成吾選手が4本塁打を放ち、2年生の加藤拓也投手が4勝0敗、防御率0.87でリーグ1位になるなど下級生が成長をして勝ち取った栄冠だった。

 しかし大学野球選手権で神奈川大の前に初戦で敗退し屈辱を味わう。加藤投手は侍ジャパン大学代表としてハーレムベースボールウイークに出場したが、春の疲労もあってか納得いくピッチングはできなかったように見える。秋は、プロが注目する藤本知輝選手や明大貴投手など4年生の奮起が必要となる。

 

 早慶戦で連敗し2位となった早稲田大学は、春は投手ベスト10に5勝した有原航平投手しか入らず2戦目の先発がカギとなる。3年生となった吉永健太朗投手に期待したい所だが、すぐに復活というのは難しいと思うので、2年生の竹内諒投手や新人戦で自慢の速球を見せた黄本創星投手、アンダースローの吉野和也投手に期待が高まる。また1年生の大竹耕太郎投手や150km/hを投げる柳沢一輝投手にも、昨年慶応大の加藤投手がいきなり150km/hデビューをしたような鮮烈な活躍を期待したい。

 打線はハーレムで勝負強さを見せた中村奨吾選手が安定しており、茂木栄五郎選手、中澤彰太選手といった所が安定感を見せ、春に4本塁打で首位打者の武藤風行選手にチャンスで回したい。

 

 昨年春秋連覇の明治大は、春3位に沈んだ。エースの山崎福也投手は防御率1.84でリーグ3位となったものの、3勝2敗と粘りを見せることができなかった。ハーレムでもエースとしての活躍はできずドラフト1位候補からやや後退した感もある。成長した投球を見せたい。

 また3年生の上原健太投手や2年生の星知弥投手などがベスト10に入らず、山崎投手の負担が大きかった。来年のドラフト1位候補である上原投手には特に期待したい。打線では天才バッター・高山俊選手が大いに注目される。来年のドラフト1位候補にもなりそうだ。他にも素質ある選手が3年生に揃い、期待度はNO1のチームと言える。

 

 各チームと接戦を繰り広げながらも4位となった立教大は、エースで2年生の澤田圭佑選手が防御率1.89でリーグ4位の成績も3勝3敗と星を落としたのが痛かった。また来年のドラフト候補・齋藤俊介投手もリーグ6位ながら2勝4敗だった。

 チームの総合力で敗れた感じがある。天才・佐藤拓也選手はハーレムでも活躍を見せ、佐藤選手を足がかりに岡部通織選手や大城滉二選手などの主軸が点を返したい。また1年生ながら大阪桐蔭でホームランを量産した笠松悠哉選手にも期待したい。

 

 リーグトップクラスの戦力を持ちながら5位に沈んだ法政大、エースの石田健大投手が防御率2.44でリーグ5位も2勝4敗と各チームのエースに敗れたのが響いた。ただし昨年秋は最悪の状態だったことから、復活の手応えはある。ただしドラフト1位候補としては物足りなさを感じさせた。制球力も球威もそこそこある選手で形にはなるが、さらに一回りの成長が欲しい。

 

 打線は主軸が見えずにやや手薄な感じがする。ハーレムでもプレーした畔上翔選手や1年生・水谷友生也選手などに期待したい。また2年生の玉熊将一投手が力もついてきた事は好材料と言える。

 

 東京大は西の京都大の注目度に比べると、春は寂しい状態が続いた。桑田氏がコーチをしている投手陣などで一人でもいいから出てきてほしい。2年生で145km/hを投げる山本俊投手の復活も期待したい。

 

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