今年春に中央大に入部する五十幡亮汰選手が、再び外野手としてプレーし、50m5.59秒の足と強肩を活かしたプレーを見せる。
盗塁への恐怖
五十幡亮汰選手といえば、中学時の陸上短距離で、100m、200mでサニブラウン選手に勝った選手として紹介される。高校では野球一本に絞り佐野日大に進学したものの、持ち前の足を活かしての活躍はあまり見られなかった。
「盗塁が苦手で」と話す五十幡選手、「陸上のスタートには自信があったんです。でも盗塁はピッチャーのクセ、間の取り方、駆け引きが難しい。5球連続で牽制があった時があって、次はないんじゃないかなと思ったら逆をつかれて。」と話し「考えすぎてしまう部分がある。塁に出たら走らないといけないというプレッシャーを力に変えられなかった。失敗を恐れてしまっていたんです。」と話した。そして現在は盗塁を武器にして活躍したプロ野球選手の動画をチェックし研究を重ねているという。
再び外野手へ
五十幡選手は小学校では投手、遊撃手としてプレーしていたが、参加した東京ヤクルトスワローズジュニアで強肩と足を活かすとして外野を守り、東京神宮シニアでは外野手としてプレーしていた。佐野日大でも外野手だったが盗塁や打撃などに結果が出なかった事やチーム事情から遊撃手に転向した。
大学進学でも迷うことなく野球の道を選択し、中央大に進学を決めた。大学では再び外野手としてプレーすることを決めている。
U15ではトップバッターとして驚嘆の走塁を見せていた。まずは内野安打、バントなどで一塁に駆け抜ける姿を見たい。そして出塁したら、ファーストに牽制されてもそのままセカンドを狙うような、オコエ選手の走塁がそうだったように、野球の概念を変えるような走塁を見せてほしい。
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「塁に出たら走らないといけないというプレッシャーを、力に変えられなかった。失敗を恐れてしまっていたんです。引退した後、チームメートから『もっと走って失敗すれば良かったのに』って言われたんです。失敗を恐れちゃダメなんだなって」
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