東都大学リーグでは中央大のドラフト候補・鍬原拓也投手が先発し、9回9安打8奪三振、3失点で完投勝利を挙げた。この日は12球団のスカウトが視察に集まった。
粘りの投球
最速152キロの速球を投げ、変化球も安定をしている鍬原拓也投手はこの日、最速は146キロで2本塁打を浴びるなど9安打を許した。しかし、スライダー、シンカーでストライク先行のピッチングで粘りを見せ、8つの三振を奪ってホームラン以外の点は1点しか与えず3失点完投、5-3でチームに初戦の勝利をもたらした。
鍬原投手は8月中旬に肘に張りを感じ、この日に合わせて調整をしていたものの遅れていた。それもあり、「肘が張った8月中旬から無理しないで打たせる投球に変えた。まさか、完投は思っていなかった」と話し、「三振にこだわらず打たせて取ろうと思った。」と変化球などを織り交ぜて試合を作るピッチングを心掛けた。しかし「カウントを取ろうとした球を本塁打された」と2本のホームラン被弾には反省を口にした。
12球団視察
鍬原投手は即戦力右腕の数少ない今年のドラフト上位候補の一人、この日は12球団のスカウトが視察をし、巨人、中日、千葉ロッテスカウトが高い評価をしている。
巨人・井上チーフスカウト:「まとまりがある。上位候補」
中日・中田スカウト部長:「秋の内容で評価が変わることはない」
千葉ロッテ・諸積スカウト:「安定感がある。上位間違いなし」
巨人、ロッテのスカウトからは上位の声が挙がり、ドラフト2位までには指名されるのは確実とみられる。状況によっては1位指名の可能性もある。
ここまで順調に成長を遂げた鍬原投手、この秋は成就の秋となりそうだ。
ネット裏には12球団のスカウトが集結。中日・中田宗男部長は「秋の内容で評価が変わることはない」と高い評価は不動だった。
最速152キロ右腕、中大・鍬原がチームの開幕戦に無四球完投勝利。スライダー、シンカーを軸にストライクを先行させ、この日の最速は146キロを計測。2本塁打を浴びたものの無四球で完投し「肘が張った8月中旬から無理しないで打たせる投球に変えた。まさか、完投は思っていなかった」と笑みを浮かべた。
今秋ドラフト上位候補で、最速152キロを誇る中大のエース右腕・鍬原拓也(4年=北陸)が、9安打3失点8奪三振で完投勝利。視察に訪れた12球団スカウトにアピールした。
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