国学院大の諸見里匠選手は今年、プロ志望届を提出したもののドラフト会議での指名は無かった。チームで二遊間を組んだ山崎剛選手がプロ入りすることを喜ぶとともに、2年後のプロ入りに向けて決意を示した。
指名漏れ
諸見里匠選手は沖縄尚学時代から打撃も守備も良い内野手として注目され、大学でもセカンドの山崎剛選手と共にショートを守り注目されていた。
しかしプロ志望届を提出して指名を待ったドラフト当日は、山崎選手と共に会見場でテレビ中継を見ながら指名を待っていたが、山崎選手が東北楽天にドラフト3位で指名れると、立教大の熊谷敬宥選手やNTT東日本の福田周平選手などの遊撃手の候補が3位で次々と指名され、「もう厳しいかなと覚悟した」という。
5位の指名が終わった時点で会場を後にすると、山崎選手の胴上げに参加した。「2人で行ければベストでしたけど。気を使われるのも申し訳ないですし、本当に良かったな」と喜んだ。しかし、鳥山監督から「2年後、期待しているぞ」と声をかけられると「少しウルっと来た」というが、「まだ終わってないなと。チャンスはまだるんだと切り替えた」と話した。
今年のドラフト会議では、2年前に同じように大学生野手としてプロ志望届を提出しながら指名漏れとなった藤岡裕大選手(亜細亜大→トヨタ自動車)や、菅野剛士選手(明治大→日立製作所)が千葉ロッテに2位と4位で指名され、菅野選手の特集がテレビで放送された。そ諸見里選手は「菅野さんも2年前の悔しさをという話をされていた。僕も2年後にプロに行って、恩返しをしたいです」と話した。
諸見里選手は日本通運に進む。今年都市対抗準優勝をした調子を上げているチームで、まずは50m5.94秒の俊足と遠投114mの身体能力でショートで1番バッターのポジションを掴み、今秋のリーグ戦で2割台だった課題の打撃を磨いていく。「日本通運は打撃のいいチーム。強化したいです」と話した。
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