近大2年生・佐藤輝明選手が一発、小寺兼功投手の意地の好投

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近畿大は、2年生で2020年のドラフトの目玉候補・佐藤輝明選手が決勝ホームランを放ち勝利した。今年のドラフトで指名漏れとなった4年生の小寺兼功投手は、先発して7回11奪三振の好投を見せた。

2-1で勝利

筑波大と対戦した近畿大はこの日、先発したのは今年のドラフト会議でプロ志望届を出していたものの指名漏れとなった小寺兼功投手。「調子は良かった。低めに集まってくれたのが、三振という形になった」と話す投球で、7回を投げて4安打で11奪三振、無失点に抑えた。筑波大との対戦という事で、「向こうは頭が切れるチーム。まっすぐを張っていることがわかったので、変化球多めの配球にしました。速いスライダーで空振りを多くとることができました。」と頭でも勝負した。

小寺投手は最速144キロを投げる179cmの左腕投手で、今年春は4勝、秋は3勝をあげリーグ戦通算13勝の左腕投手、実績も球速などももう少しあればもっと評価されたかもしれないが、その実力をこの日、証明してみせた。指名漏れとはなったものの、社会人野球でもよいチームでプレーしそうで、2年後に期待がかかる。

その2年後のドラフトの目玉といわれているのが、同じ近畿大の佐藤輝明選手だ。佐藤選手は186cm92kgの体ががあるが高い身体能力を持ち、すでにリーグ戦7本塁打の抜群の長打力を見せて、糸井2世と呼ばれる。今年の侍ジャパン大学代表入りもしている。

その佐藤選手はこの日、4回ノーアウトの場面で打席に入ると、筑波大の同じ2年生の先発・村木文哉投手の外角高めの144キロのストレートを振りぬき、逆方向のレフトスタンドに運んだ。「風に乗って入ってくれた。芯でとらえることができました」と話した。村木文哉投手も6回5安打6奪三振1失点と好投し、2番手の同じく2年生・加藤三範投手も力のある球で2回1安打2奪三振1失点の投球を見せ、同学年のライバルとしての対決も素晴らしかった。

試合は150キロ右腕で来年のドラフト候補・村西良太投手が8回から登板した。村西投手はこの秋に最速150キロを記録、やや横から投げる快速球で関西地区大学野球選手権では圧巻の投球を見せていた。しかしこの日は制球に苦しみ、8回は先頭打者に四球を与えてピンチを背負うもなんとか無失点に抑えた。しかし9回も先頭打者に四球を与えると、2安打を浴びて1点を失う。しかし最後のバッターをセンターフライに抑え、何とか抑えた。まだ課題も見せたが140キロ後半の速球は威力十分だった。

両チームとも素晴らしい投手、選手が戦い、内容の濃い充実した試合だった。

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近大(関西5連盟第1代表)が筑波大(関東5連盟第2代表)を破り、前回出場した2006年以来、12年ぶりの勝利を挙げた。近大OBで阪神の糸井嘉男外野手2世とも呼ばれる佐藤輝明三塁手(2年)が、4回に逆方向の左翼に決勝ソロをたたき込んだ。「うまく打てた。神宮でヒットを打ったことがなかった。1本出て、しかも本塁打だったので、すごくうれしい」と喜びをかみしめた。

1メートル86、92キロ。堂々とした体格は、近大出身の阪神・糸井を想起させる。1年春から中軸を打ち、リーグ戦通算7本塁打。今秋リーグ戦はMVPとベストナインの2冠に輝いた。実家は甲子園球場まで自転車で約15分の西宮市内。それゆえ「いちおう阪神ファンです」と笑った。糸井については「憧れ。あれぐらいの活躍ができれば」と瞳を輝かせた。


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