慶応大・木澤尚文投手が154キロ、早稲田大を封じる

慶応大, 木澤尚文

早慶戦の2回戦が行われ、慶応大が勝利し1勝1敗とした。3年生の151キロ右腕・木澤尚文投手が154キロを記録し、8回途中を気合で無失点に抑えた。

大学で最高の投球

木澤尚文投手は慶応高出身の右腕で182cmからこれまで最速151キロの速球を投げていた。今年はカードの2戦目の先発を任され、初戦の立教大のカードで6回を投げて8奪三振1失点で勝利をしたが、法政大戦で2回4失点と打ち込まれてからは長いイニングを投げていなかった。

ただし、大舞台に燃える投手かもしれない。この日は、1敗で迎えた早稲田大戦の2回戦で先発を任されると特に躍動感があり、初回にいきなり152キロを記録すると、続くバッターに154キロを記録した。ピンチでは130キロ中盤でキレ良く曲がるスライダーを左打者のインコースに沈ませ、雄たけびをあげてベンチに引き上げた。

7回1/3を投げて3安打10奪三振で無失点、木澤投手は「ずっと早稲田打線のことを考えて生活していました。これ以上ない準備をしました。打たれるわけはないと思ってました。」と話した。

来年のドラフト1位候補に躍り出るような素晴らしい投球だった。154キロは今年のドラフト1位候補・明治大の森下暢仁投手に並ぶ。しかし、慶応大では今年ドラフト候補で150キロ右腕の高橋亮吾投手も卒業後はパイロットになることを決めており、卒業後に野球から離れる決断をする選手も少なくない。

木澤投手も高校時に右ひじのじん帯を痛めたことで、「不完全燃焼だったので、大学でも野球をやりました」と話しており、大学野球で完全燃焼ができた時、どのような進路を決断するのかが非常に気になる。

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それまでの自己最速151キロを1キロ更新したが、続く金子の初球で154キロ(ファウル)。さらに2キロ更新した。それぐらい、真っすぐが走っていた。スプリット、スライダー、カーブも交え、7回までで10奪三振。8回先頭を抑えたところで、球数が112球を数え、お役御免となった。

伝統の一戦が木沢を後押しした。初回、滝沢を152キロ直球で見逃し三振に斬ると、2番・金子には154キロを計測。自己最速を3キロ更新し序盤を乗り切ると7回1/3を3安打無失点で10三振を奪う気迫の投球を見せた。「早慶戦で最速を出せたのは自分だけの力じゃない。後先考えず最初から飛ばしました」。4月28日の法大2回戦は2回4失点KOも、頭が突っ込む悪癖を矯正。慶応高時代、右肘内側側副じん帯損傷に泣いた右腕が笑った。


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