九州産業大の154キロ右腕・福森耀真投手、東海大の150キロ右腕・原田泰成投手、二人の2年生が期待の先発マウンドに立ったものの、思うような投球ができなかった。
アピールしたかった
九州産業大の福森耀真投手は、春の防御率0.69でリーグ1位となり、自己最速の154キロを記録した。自信を持って臨んだこの日の大商大戦の先発マウンドだったが、制球に苦しんだ。
初回、先頭打者に四球を与える。フルカウントから低めのギリギリのところだったが、審判の手は挙がらなかった。このランナーを犠牲フライでホームに還されて1点を失うと、2回にもタイムリーヒットを浴びる。ストレートは149キロを計測したものの、リーグ戦とはストライクゾーンの広さが違ったのか、きわどいボールがボールとなり、リズムに乗れなかった。結局、3回2/3で降板し、4安打4四死球で2失点、3奪三振だった。
プロ入りを視野に入れる福森投手は、「結果を出してアピールしたかった。」と、大勢が視察をしているプロのスカウトに注目される場面で結果を出せなかったことを悔しがった。
エース2回で降板
また東海大は、4年生で150キロの速球を投げる原田泰成投手が先発した。原田投手は昨年春に150キロの速球でエース格の投球を見せていたが、今年は不調気味。それでもリーグ戦では2勝0敗で防御率1.88の成績を残していた。
この日は初回にいきなりタイムリー2ベースヒットを打たれると、2回もリズムに乗れない投球が続く。145キロのストレートを投げ続け、この回は無失点に抑えたものの、安藤監督はこの回で降板させた。
こちらもドラフト上位候補を期待されていたが、この春は調子が悪く、山崎伊織投手、小郷賢人投手など3年生の投球が際だってしまった。それでもチームはベスト8入りした。今大会中にきっかけとなる投球を見せて、夏のキャンプで本来の調子を取り戻したい。
大学4年間というのは、原田投手などを見ていると長いと感じる時がある。しかし、4年目に成長した姿を見せる投手もいる。4年間の過ごし方というのは本当に難しい。
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