国学院大・伊藤雅人選手はもう一つの道へ、東都リーグ4年生の進路

大学野球ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

関東第一時代に高校通算26本塁打を放ち、大学でも1年生の春から出場をした伊藤雅人選手は、プロ志望届を出したもののプロからの指名は無く、翌日にはもう一つへの道に進むことを決めていた。

発展途上の国で人道支援に仕事に就く

伊藤雅人選手は関東第一時代に内野手として高校通算26本塁打の強打を見せ、プロからも注目をされていた。内野手としてさらに成長をするため国学院大に進み、大学1年春から10試合に出場すると、4年間、レギュラーとして内野を守った。リーグ通算では3本塁打、安打数も71本と打撃で見せることはできなかったが、高校から想っていたプロ入りに向け、プロ志望届を提出していた。

ドラフト会議で名前は呼ばれなかった。しかし伊藤選手は翌日には「スッキリしています」と話し、もう一つの道に進むことを決めていた。伊藤選手は高校2年時に東京都選抜に選ばれ、東南アジアに遠征をしていた。その時、ミャンマーのスラム街に出向き、ゴミが散乱した街に人があふれていたが、子供には笑顔があり、「ひどい環境でも、人々は明るく僕に優しかった」と話した。そして「プロ野球選手になって恵まれない人たちの支援をしたい」と思うようになったという。

伊藤選手は大学卒業後は野球を継続せず、新菱冷熱工業に就職をする。そして「いつか発展途上の人々の生活に直接関われる仕事をしたい」と話し、もう一つの夢に進んでいく。

社会人でプロを目指す選手

その国学院大では同じく、高校時代から内野手として注目された貞光広登選手がHonda鈴鹿に進みプロを目指す。また151キロ右腕の小玉和樹投手は明治安田生命、149キロ右腕の横山楓投手はセガサミーへ進み、今度は東京地区でライバルとして戦う事になる。148キロ右腕の吉村貢司郎投手は東芝へ進む。

伊藤選手と共に関東第一で注目された中央大の五十嵐滉希選手は、同じく中央大の外野手・大工原壱成選手と共に三菱自動車岡崎に進む。亜細亜大は神村学園で注目された山本卓弥選手がHonda熊本に進み、九州に戻ってスラッガーぶりを見せる。東洋大で今年春のリーグ戦で5本塁打を放った山田知輝選手(桐生第一)はSUBARUに進み、地元群馬に戻って地元の星となる。津田翔希選手(浦和学院)はHondaでこちらも埼玉に戻る。

中京大中京でU18代表で好投し、大学では故障により思うような投球ができなかったものの、4年生秋の入れ替え戦で素晴らしい投球を見せた駒大・上野翔太郎投手は三菱日立パワーシステムズで投げる。来年春の東京スポニチ大会などでは登板があるだろう。

立正大では日大三出身のスラッガー・佐々木勝哉選手がJX-ENEOSに、米田虎太郎選手が鷺宮製作所に進む。

国学院大4年生の進路(2019)
中央大4年生の進路(2019)
亜細亜大4年生の進路(2019)
立正大4年生の進路(2019)
東洋大4年生の進路(2019)
駒澤大4年生の進路(2019)

国学院大・伊藤、プロの夢破れ人道支援の道へ 日刊スポーツ紙面 2019/12/28

 

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