大学リーグ戦、1試合総当たりでどうなる2番手投手

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東京六大学が開幕を5月下旬目標とし、1回戦総当たりとなった。他にも北海道、札幌、東都、関西学生リーグなどでも1回戦総当たりによる開催を検討している。各大学のエース同士の対決が増える分、2番手投手の登板機会が激減する可能性がある。

2番手投手

東京六大学、今年は早稲田大の早川隆久投手、慶応大の木澤尚文投手、明治大の入江大生投手、法政大の高田孝一投手、立教大の中川颯投手と、各チームに4年生のエースとなる選手がおり、注目されていた。早川投手や中川投手はこれまでのリーグ戦の実績などで、押しも押されぬエースとして見られる中で、木澤投手、入江投手、高田投手などは、チーム内に他にも力や実績で並ぶ選手もおり、まずはチーム内の争いに勝ってエースの座をつかむ必要がある。

そして今春、東京六大学リーグは1試合総当たり制になることが発表された。このエース争いに勝つと負けるとでは、プロ入りに向けて大きな差になってくる可能性がある。これまでの勝ち点制では1回戦にエース、2回戦に準エースが先発をしており、2番手投手もアピールの場があったが、1回戦のみとなると、各大学とも5試合すべてエースが先発する事になる可能性が高くなる。

法政大では順調にいけば、高田投手と左の鈴木昭汰投手が先発し、春に好調だった左の石川達也投手も先発に入ってくる可能性があった。また、慶応大では1年生の時にチームを優勝に導いた佐藤宏樹投手や関根智輝投手、そしてオープン戦で140キロ後半を出していた長谷部銀次投手などがおり、長谷部投手はリリーフの可能性が高いが、木澤、佐藤、関根の先発争いはし烈だった。

早稲田大も早川投手と共に2m左腕の今西拓弥投手も注目されており、2戦目で先発ができれば注目される投手だった。もし早川投手が万全の状態で、先発完投などもできれば、今西投手の登板は非常に少ないものとなってしまう。他にも、来年以降の注目投手も、登板機会が限りなく減ることになる。

確かにエース同士の戦いは熱くなる。高校時代にU18代表メンバーだった早大・早川投手と明治大・入江投手対戦の他、早川vs木澤、中川という投げ合いが、1戦必勝の中で繰り広げられる。しかしこれまで、ドラフト会議では亜細亜大で小池秀郎投手の控えだった高津投手がプロで活躍したように、控え投手を見る事も重要で、ポテンシャルの面で控え投手の方が素材が良い事もある。

大学野球は秋のリーグ戦がドラフト会議前にあるため、そこでアピールできる機会があり、春はリーグ戦ができるだけでもありがたいという状況だが、控え投手が力を見せることができるのは秋の一発勝負という事になりそうだ。

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