大学野球選手権の中止決定に伴い、各大学連盟の今後の対応に向け調整に入った。
南東北大学リーグは中止を決定
南東北大学リーグは、6月20日開幕を目指していた春季リーグ戦の中止を決めた。代わりに代替大会などを検討する。また愛知大学連盟も、リーグ戦の中止を決めた。
近畿学生リーグは、リーグ戦はおこなわず、トーナメントで代表を決める方針だったため、春の大会を中止する方向で検討を進める。
関西学生リーグと関西六大学は、開幕をさらに延期して7月開幕で調整に入る。
阪神大学連盟は予定としている6月21日に向けて準備を進める。
東京六大学は今日にも臨時理事会をオンラインで行い、今後の対応を決める方針。春季リーグ戦は5月30日に延期をしているが、緊急事態宣言が5月31日まで延期されており、また東大と立教大が現在、部活動を休止しており学校の施設も利用できない状況が続いていることから、内藤事務局長は「6月の開催も厳しい。7月上旬の開幕となりそうだ」と話す。
しかし、9月からは秋季リーグ戦も開幕することから、7月から2カ月間春季リーグ戦を行うのは現実的でなく、縮小した形での大会になるか、または中止となる可能性もある。
明治神宮大会の拡大の声も
また秋の明治神宮大会について、全日本大学野球連盟の臨時理事会では、出場校の増枠などを希望する声も上がったという。
明治神宮大会は日本学生野球連盟が主催する大会で、高校の各地区の代表と、大学の各地区の代表が出場してトーナメント戦を行うが、各地区の代表という事で毎年11大学が出場をしている。
既にドラフト会議終了後の大会ということで、今年のドラフトには良くも悪くも影響はしないのだが、選手権の中止で目指す目標が少なくなった選手にとって、特に4年生にとっては最後の大会ということで、日本一を目指す最後の目標となる。
さらに、来年以降のドラフト候補については、この大会でアピールができれば、来年の春のオープン戦で、スカウトに注目される存在となる事から、この大会で活躍を見せる事は大きい。
大学野球連盟は、夏休み中も長距離の遠征を伴うキャンプやオープン戦はしないように要望をしているが、八戸学院大の正村監督は「上を目指している選手もいるので、遠征ができるようになってほしい」と話し、少しでも地方のリーグでプレーする選手がアピールできる場が必要と話している。

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