慶応大のエース・木澤尚文投手が今年初の公式戦マウンドに立った。
エースの投球
慶応大は初戦の東大戦で、9回に相手の自滅によって勝利をもぎ取った形となり、ややぎくしゃくした戦いをしていた。しかし、この日はエース・木澤尚文投手の姿に、チームがまとまりを見せた。
初回、暴投が絡んで先制点を許した。この日はストレートが走っていたといい、立教大もそのストレートを狙っていた。しかし、ストレート狙いに気づくと、130キロ中盤の球速で沈むスプリットを多めに投げるようにし、初回の2奪三振、2回1アウトから5者連続奪三振を奪う。
4回にソロホームランを浴び、三振奪えず、一つの山を迎えたが、底を乗り切ると、5回、6回、7回も奪三振を伸ばした。7回は疲れが見え四球を許したもののそこから三者三振に斬った。
8回、先頭打者から三振を奪ったものの、振り逃げで出塁させ、続く打者に四球を与えたところで降板をし、後続の投手がそのランナーを還してしまったものの、7回0/3を投げて16奪三振、4安打4失点(自責点2)のエースの投球を見せた。
スカウト絶賛
この日は9球団のスカウトが視察をした。
東北楽天・後関スカウト部長:「去年に比べて、ばらつきがなくなり、まとまってきた」
中日・松永編成部長:「プロの打者は見極める。ストライクからボールになる球が使えれば勝負できるかな」
巨人・脇谷亮太スカウト:「スピード、球の強さが魅力。立ち上がりこそ球が高かったけど、しっかり修正してきた」
横浜DeNA・八馬幹典スカウト:「直球、変化球とうまく使い分けていた。中盤からは特によかった」
多くの球団の幹部クラスは甲子園交流戦の方に行っているが、東京六大学の、特に投手が素晴らしい成長を見せている。
新型コロナウイルスの影響により、ドラフト候補が減少する可能性も指摘されたが、選手たちがしっかりと成長し、特に投手の候補自体は例年と比べて変わらないか、むしろ多いようにも感じる。
プロ側が、戦力外を出しにくい状況で、何人まで指名できるかという所だが、東京六大学からも多くの選手が指名されて行きそうだ。

スタンドでは8球団のスカウト陣が視察。巨人・脇谷亮太スカウトは「スピード、球の強さが魅力。立ち上がりこそ球が高かったけど、しっかり修正してきた」と評価すれば、DeNA・八馬幹典スカウトも「直球、変化球とうまく使い分けていた。中盤からは特によかった」と話した。
試合終盤も球威は衰えず、「暑い中でのリーグ戦になると思ったので、ランニングを増やしました」。この日は中日を含めて9球団が視察。楽天の後関スカウト部長は「去年に比べて、ばらつきがなくなり、まとまってきた」と評価。2与四球にまとめたプロ志望右腕は制球にも磨きがかかった。
ネット裏では9球団のスカウトが見守った。中日松永編成部長は「プロの打者は見極める。ストライクからボールになる球が使えれば勝負できるかな」と話した。
8回に先頭打者を振り逃げで塁に出し(記録は三振と捕逸)、続く打者を歩かせたところで降板したが「きょうは真っすぐがよかったので、真っすぐを意識させながら変化球を使えたところがよかったと思います。三振はそんなに意識してませんでしたが、ランナーが出てから三振が取れたのはよかったと思います」と振り返った。
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