スポーツ報知が大学&社会人のドラフト候補を特集し、東海大・小郷賢人投手、立命館大・榮枝裕貴捕手、中央大・牧秀悟選手、NTT東日本・佐々木健投手を紹介している。
大学生投手
大学生投手で紹介されているのは東海大の155キロ右腕・小郷賢人投手。関西高時代から150キロの速球を投げた投手で、大学では腕を縦に振ることによってスライダーの変化が変わり、大学2年春に23回1/3を投げて無失点、37奪三振を記録する快投を見せた。
その年の夏には侍ジャパン大学代表に選出され、日米大学野球ではリリーフとして登板し、2回1/3で3安打3失点をしたものの、力のあるストレートでメジャー予備軍から5つの三振を奪う球威を見せた。
しかし、その夏には腰痛、そして3年になると右ひじのじん帯を痛めてしまう。今春もオープン戦であまり登板をせず、リーグ戦での投球は難しいとも思われたが、秋季リーグ戦前のオープン戦で登板をしており、復活の気配を見せている。
もし2年生の時のような球を投げることができれば、故障が多いのは気になるものの、ドラフト上位で指名されてもおかしくない。
大学生捕手
大学生捕手では立命館大・榮枝裕貴捕手が紹介されている。昨年まで強打の大本拓海選手(ヤマハ)がマスクを被っており、正捕手として出場するのは今年からだったが、春のリーグ戦が中止となり、まだ公式戦でのアピールは出来ていない。
しかし、セカンドまで1.8秒の強肩があり、阪神の和田TAは「肩が強いし、捕ってからが速い。いい捕手。スイングがシャープで守備も打撃も小林みたい」と、巨人の小林捕手クラスと評価している。
関西の球団を中心に捕手の即戦力候補としてリストアップされているとみられ、特にポスト梅野の補強を目指す阪神の指名が有力とみられる。
大学生内野手
大学生内野手では中央大・牧秀悟選手が紹介されている。1年生で入学直後の春のリーグ戦でいきなりショートのレギュラーに抜擢されると、3年春からはセカンドにコンバートされ、東都リーグの首位打者に輝く。そして日米大学野球では3年生ながら侍ジャパンの4番を打ち、勝利に貢献した。
近大の佐藤輝明選手のようなパワフルさはないものの、リーグ戦、日米大学野球でもここぞという時のチャンスの強さはすさまじく、昨年のU18代表との壮行試合でも阪神にドラフト1位で指名された西純矢投手からホームランを放ち、今年も8月13日の巨人2軍との試合で、1軍ローテーションでも投げる桜井投手から逆方向にホームランを放った。
最近のオープン戦ではやや不調という所だが、リーグ戦になればこれぞ牧という打撃を見せてくれそうだ。
社会人投手
社会人投手ではNTT東日本・佐々木健投手について、最速152キロの強い球を投げる左腕で、プロでも即通用しそうと紹介している。個人的にも球の強さでは社会人屈指と思うが、フォームを固めて制球力を高める必要など、即戦力というよりはこれから伸びていく投手だと思う。
ただし紙面では佐々木投手の紹介はこれだけで、ENEOSの藤井聖投手、トヨタ自動車・栗林良吏投手、そしてJFE東日本の今川優馬選手など、社会人選手の名前を挙げている。




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