東洋大とオープン戦を行った筑波大は、9回に4番手で登板した山田拓朗投手が自己最速を更新する151キロを記録、1回をノーヒット2奪三振に抑えた。
新星
山田拓朗投手は川越東出身の178cm83kgの右腕投手、高校時代は最速141キロだったが、筑波大学で川村監督の指導を受け、昨秋までに最速148キロを記録するまで成長していた。
この日はエース・佐藤隼輔投手が登板するために11球団18人のスカウトが集まる中で、9回に登板すると151キロを記録、1回ノーヒット2奪三振のパーフェクトの投球を見せた。「びっくりです。リーグ戦に向けて、アピールするしかない。後ろを任せてもらえるようになりたいです」と話し、球速で佐藤投手と並んだことに「並べてうれしい」と話した。
川村監督も「真っすぐに威力があって、楽しみな投手です。トレーニングにも、意欲的に取り組んでいる」と話す。今年はリリーフで短いイニングで投げ、佐藤投手が卒業する来年からは先発として投げるようになるかもしれない。次世代のエース候補が登場した。
川越東時代の最速は141キロ。一般入試で筑波大に入学したが、昨年は新型コロナウイルスの影響で本格的な練習が始まったのは7月からだった。それでも川村卓監督の指導のもと、11月には148キロをマーク。これまでは球速アップを目指して力んで投げていたが「力を抜いて投げることを学びました。川村先生の練習が大きいです」と明かした。
9回に4番手で登板した山田拓朗投手(1年=川越東)は1回無安打無失点で2三振の好投。威力抜群の直球は自己最速を3キロ更新する151キロを計測し「(エース左腕・佐藤隼輔の最速151キロに)並べてうれしい」と笑顔を見せ、筑波大入学時は141キロだった球速アップに「ここまで急に上がるのはびっくりです」と話した。
川越東時代に投手へ転向し、「ずっと野球を続けていきたい」と首都大学野球リーグに所属する実力校に一般受験で入学した。ルーキーイヤーはコロナ禍でチーム合流は夏場にずれ込んだが、同大学の准教授で動作解析の第一人者・川村卓監督の指導を受けてメキメキと成長。入学前の最速141キロから、この日で大台に達した。
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